アイアンやウェッジのソールをチェックしよう!トゥかヒールに傷が集中している人はライ角に問題あり!?
ゴルフライターT島が切り込む!フィッティングショップだから分かるゴルフギア最新事情/第129回
アマチュアの人はライ角に無頓着かもしれませんが、「ライ角が合っている、合っていない」という話を一度は聞いたことがあると思います。芯にボールが当たらず、右や左へ曲がるのはあなたの技術のせいではなく、ライ角に原因があるかもしれません。それに気づかず、勘違いしたままスイングの悪癖を身につけてしまったら、上達しようにもできません。そんな重要な「ライ角」について、ゴルフライターのT島氏が大蔵ゴルフスタジオの金子フィッターに切り込みます。
写真提供/大蔵ゴルフスタジオ
ライ角はややこしい
T島 ライ角調整ありがとうございました。
金子 実は僕もやりました(笑)
T島 先日、ゴルフトゥデイさんの企画でサウナの達人として登場していた伊東大祐プロにちょこっとレッスンしてもらった時、ライ角合ってます?と聞かれチェックしたら合ってなかった。
金子 恥ずかしながら、私もです。
T島 俺達ダメだね。こんなにクラブについて語っているのに…。
金子 おっしゃるとおりです。
T島 ライ角、大事なんですよ。
金子 基本のキと言っていいかもしれませんね。
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T島 T島は、アドレスを変えてスイングも変えたので、適正ライ角がフラットになりました。
金子 T島さんは、標準的なライ角からフラットへ。メーカーさんによって違うんですけど、7番アイアンで60度に変更しました。
T島 気をつけていただきたいのが、メーカーさんによってライ角違うってことです。
金子 メーカーさんだけじゃなくて、同じメーカーさんでもモデルによって違ったりします。
T島 例えば、タイトリストさんは7番が63度なんですけど、ヤマハさんは61度と2度も違います。ダンロップさんは62度が多いかな…
金子 そうなんです。ややこしいんです。
T島 ライ角って、身長や手の長さによって大きく左右されるといわれております。やっぱりアメリカのクラブメーカーさんには身長の高いユーザーが多いので、タイトリストさんみたいにアップライト担っていることが多いんですよ。
金子 そうですね。まあ最近はモデルによって、同じ7番でも飛び系アイアンは、クラブ長が長いことが多いので要注意です。
T島 まあ大人になると身長も手の長さも変わらないので、ぶっちゃけライ角って1度合わせると問題ないことがほとんどですけど、スイングが変わるとライ角も変わっちゃうことがあります。
金子 私達、伊東大祐プロのおかげで変わっちゃいました。
T島 ただのサウナ好きのお兄さんじゃなかったです。
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ライ角が合っていないと影響を受けるクラブ
金子 こらこら。で、ライ角ですが、地面から打つクラブにとって非常に大切な要素となります。ライ角が合ってないとソールが使えないし、そもそも芯に当たらないですもんね。
T島 そうだね。合っていないと、トゥかヒールどっちかに地面が当たって、芯にボールが当たらない(正確には芯付近)。
金子 そうです。ティアップしているなら別ですけどね。
T島 あとロフト角が大きいものほど、ライ角が合っていないと影響を受けます。
金子 ウェッジなんか違いを実感できます。ソールの機能もライ角が合っていないとうまく作用しないし。
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T島 想定通り地面に当たらないからね。
金子 アイアンもですが、やっぱりフェアウェイウッド、ユーティリティにも影響があります。
T島 アイアン調整したら、ユーティリティがアップライトに見えてきちゃったよ。
金子 T島さんはPXGのユーティリティだから、ノーマルからフラットへ、スリーブの方向を変えてください。
T島 そうしないと。フェアウェイウッド、ユーティリティのカチャカチャあまり回したことないけど、180度差し込む方向を変えることでライ角が変わるのは便利だね!
金子 ウッド類も調整できるものはしたほうがいいですよ。調整できない接着するタイプでも、シャフトとヘッドの隙間を使ってほんの少しは調整できます。
T島 そうだね。調整幅は少ないけどね。
金子 パターのロフト角は小さいので影響を受けにくいですが、できれば調整したいです。でも、ルールによって極端にアップライトにはできません。79度までが限界です。
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T島 90度にしちゃうと、目の下にアドレスしやすくて、バンバン入っちゃいます。
金子 長尺パターをアップライトに構えることができやすいから…という理由でルール不適合になったパターがありましたね。
T島 あったあった!よく覚えてるね。
金子 業界長いんで(笑)
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