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買ったばかりのドライバーが当たらない!試打したときはよかったのにどうして?

石井良介のゴルフ・すべらない話:第18回

2024/04/03 ゴルフサプリ編集部

石井良介,スイング

石井良介の一面を一人語りという形でお届けする連載企画「石井良介のゴルフ・すべらない話」。第18回は、新しいクラブを購入する前と後で「試打したときは最高だったのに!」なんてことありますよね? 今回は、そんなお話です。
写真/ゴルフサプリ編集部

試打した時にすごく良かったのは純正シャフトだったから!?

Qi10 LS

困ったことになっています。試打で好感触を得たこともあり、喜び勇んで買ったテーラーメイドの「Qi10 LS」が当たらないんです! 自分のシャフトを入れてガチで打ったらボールが全く浮かない。ロフトを11度にして使う前提で9度のモデルを購入し、ハイヤーポジションにしているにもかかわらず全く浮きません。普段ラウンドで30~40ヤード置いていく人と一緒に回っても同じところにボールがある。みんなが「ウォー!」と大盛り上がりするほど打球がドロップするありさまです。

ほとほと困って、それでも何とか使いたくて、一生懸命あの手この手でやってみたけどやはりダメ。たまたま一緒にラウンドした生徒さんがロフト10.5度の「Qi10 LS」を使っていたので、それを借りて自分のシャフトを着けてみましたが、それでも浮きません。12度にするとさすがに浮きますが、そうなるとスピン量が増えてしまって、あまりメリットがない感じ。「こりゃダメだな」ということで「Qi10」のノーマルモデルをGDOのトライショットで3ヵ月間借りるという、プロゴルファーらしからぬ暴挙に出ています(汗)。

「Qi10 LS」は顔がいいしカッコいいドライバーなので是が非でも使いたいんですが、こんな状態で今のところ太刀打ちできていません。なぜ試打の時にすごく良かったのかといえば、純正シャフトだったから。もちろん試打の数字は大いに参考になりますが、実際に自分のシャフトを入れてコースで打ってみて、あらためてクラブ選びの大変さを実感している次第です。

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自分だけでなくヘッドにも都合のいいシャフトが最適なシャフト

僕の場合、仕事柄もあって、いわゆるエースシャフトのほかにも手元にシャフトがたくさんあり、パズルのように取っ替え引っ替え使っています。それで感じるのは自分に合うシャフトなんて到底ないということ(ヤケクソで言ってるわけではありませんよ)。シャフトはヘッドと自分を繋ぎ合わせてくれるパーツですから、ヘッドが変わったら変わるんです。例えば重心の浅いヘッドと重心の深いヘッドを2つ並べて同じシャフトを刺したても同じ結果にはなりません。シャフトのしなり方や負荷のかかり方が変わるからです。ですから自分だけじゃなく、ヘッドと自分に都合のいいシャフトが、いわゆる適したシャフトなんです。

こんな感じなので、昨年の10月くらいから僕のエースドライバーはずっとオノフの「クロ」で落ち着いています。以前はキャロウェイの「ローグ」でしたが、ローグよりちょっとだけスピンが少ないんです。そもそも「クロ」の性能の高さも、初速が出ることもわかっていましたが、ロフト10.5度だとちょっと打球がフケ気味でした。でも9度だとドロップする。何かいい方法がないかと探っている時に、たまたま9度のモデルのロフトをちょっと増やしたら、すこぶるいい球が出ました。”重力主義”に基づいてウェイトもちょっとイジったらさらにハマって、たまたまいいつかまりで、フェースが左にも向かないクラブになったので、これなら使えるということで今に至っています。

実は「Qi10 LS」の9度を買ったのもこのエピソードが伏線。ロフトの立ったモデルをちょっとロフトを増やして使ったら、スピンも少ないし、いいんじゃないかと思って「Qi10 LS」の9度を買って11度にしてみたわけです。10.5度のヘッドと9度のヘッドは設計的には同じですが、10.5度の方が絶対にスピン量が多い。だからスピン量的には9度がいいけれど、それでは浮かないので9度のヘッドで受け口にした。二匹目のドジョウを狙ったわけですね。

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今回のことで再確認したのは、シャフトを基準にすると似たようなヘッドしか選べないこと。松山英樹さんみたいに、このシャフトに合わないヘッドは使わない、という姿勢を貫ければいいですが、僕はそこまで覚悟が決まらない。あっちもこっちも使ってみたいタチなので、ヘッドとの組み合わせが無数になってしまうんです。もちろん、これは僕の立場が許してくれていることで、アマチュアの方がやったら迷宮にハマります。

遊びのゴルフにはシャフトをたんまり持っていきますが、練習場だと真っすぐいくのにコースだとダメということはしょっちゅうあります。そのシャフトに合わせることはできても、自分のスイングをした時につかまる、つかまらないは絶対にある。逆に偶然ストライクになることもあります。ですが、良くなっているとはいえ、僕は純正シャフトは使えません。軽くて軟らかいからです。やっぱり力んだ時に頼りないシャフトは怖いんですよね。とりあえずは「24 ベンタス ブルー」で「Qi10」を打ったら良かったのでオーダーしました。でもまだ格闘中です(笑)。

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話は変わりますが、海外3大メーカーから今年のドライバーが出揃いました。愚痴っぽい今回の内容にお付き合いいただいたお詫びに、それらについて個人的な感想を書いておきますので参考にしてください。優等生なのはキャロウェイの「Ai SMOKE」。一発の魅力はないけれど、後から考えたら名器だねって言われそうな安定感があると思います。ピンの「G430 MAX 10K」も打ちましたがこれは曲がりづらいです。

面白いのは、テーラーメイドとピンで慣性モーメントを大きくする方法が違うこと。前者はフェースをカーボンにすることで、ヘッドの後ろ側をそこまで長くしなくていいのが売りのひとつ。フェースが軽いですからね。一方、ピンはフェースがチタンで重いですから、後ろを長くしないと慣性モーメントがとれないと思います。双方とも慣性モーメントが大きいけれどテーラーメイドはお尻が落ちづらく、ピンは落ちやすい。だからといってピンが良くないわけじゃなく、フェース面の開閉を使わないアメリカのツアープレーヤーのスイング傾向にはハマりそう。いずれにしても「G430 MAX 10K」は、あのヘッド形状なのにスピンが少ないのがスゴいところです。

同じ慣性モーメントを上げるにしてもやり方が異なるところにメーカーさんの努力が窺えるし、慣性モーメント争いに参加しないキャロウェイ方式もある。そういう意味では今年のドライバーはとても面白いですね。飛距離的にはトラックマン上では「Qi10 LS」が飛んでいましたが、実戦では「Ai SMOKE」。「やばい!」と思ったショットが何発かフェアウェイに残りました。「G430 MAX 10K」はコースでは打っていませんが飛ぶと思います。

石井良介

石井良介
いしい・りょうすけ。1981年生まれ。『令和の試打職人』として各種メディアに引っ張りだこの人気解説者。PGAティーチングプロA級。You tube「試打ラボしだるTV」が人気。早くからトラックマンを活用したレッスンを開始。高い経験値と分析力で正しいスイング、正しいギアへと導く指導と的確な試打インプレッションに定評がある。


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