100を切るだけならクラブは5本でいい。「UT・8番・PW・SW・パター」で回ってみよう
石井良介のゴルフ・すべらない話:第28回
石井良介の一面を一人語りという形でお届けする連載企画「石井良介のゴルフ・すべらない話」。第28回は、スコア100切りを成功させるためのクラブセッティングは5本くらいあれば十分でしょ?というお話です。
写真/ゴルフサプリ編集部
必要最小限のクラブで回った方が100を切れる可能性が高い
編集部から「100を切ったことのない人が、河川敷のようなフラットなコースでピッチングウェッジ(以下PW)とパターだけでラウンドしたら100は切れますか?」との質問がきました。答えはズバリ「切れません」です。
なぜなら、仮にPWの飛距離が100ヤードだとしたら、400ヤード以上のパー4だと4オンワンパットで上がるのは難しく、全てダボ計算になってしまうから。パー4が全て300ヤードなら3オン2パットでボギーの計算が立ちますが、残り100ヤードの4打目をワンピンにつけるのは無理。それができればとうに100は切れているでしょう。
ただ、必要最小限のクラブで回った方が100を切れる可能性が高いのは事実です。例えばPWに8番アイアンが加わればイケるかもしれません。要は130~140ヤード打てるクラブが欲しい。それがあるとボギーオン2パットのパターンが作りやすくなります。ティショットから8番を2回打てば270~280ヤードは進めます。230~240ヤードでもいいでしょう。するとボギーオンが見えてきます。3打目で130~140ヤード残ったら、もう1回8番でいいし、それ以下ならPWを使えばいい。そうやってグリーン周りまで辿り着いてダボ、というパターンがいくつかあっても許容範囲です。
そこにユーティリティ(以下UT)とサンドウェッジ(以下SW)が加わると、さらに100切りの現実味が増します。UTの飛距離は150~160ヤード、中距離砲程度で大丈夫です。これだと2打で300ヤード進めます。一般的なゴルフ場の白ティだと、300~360ヤード台くらいのパー4が多く並んでいて、ハーフに1ホールくらい400ヤード越えがあります。そこをどうダボ以内で収めるかがポイントになりますが、ひとまずそれ以外のパー4でボギーを取っていく作戦を立てる。パー3は大体150ヤード以下が多いと思うので、8番とPWでグリーンまで運べば100切りが見えてくると思います。
僕が実際にお客さんの前でやったのは、6番アイアンとアプローチウェッジ(以下AW)2本のラウンド。6番でティショットを打ち、2打目は微調整してグリーン周りまで運び、AWでパーを拾うパターンで70台で回れました。ここまで触れてきませんでしたが、どのセッティングで回る場合も2パットで上がることが大前提となります。大袈裟でなく、UT、8番、PW、SW、パターなら90台前半もイケると思います。OBが出にくいですからハマればハーフで40台前半も出せるでしょう。
初心者が最初に買うべきなのは8番アイアン、だけでいい?!
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