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「リリース」は右手のスナップだけじゃ不十分? ライの対応に強くなる左ヒジの“たぐり”

ベン・ホーガンを先生に!森プロが解説する『アイアンが際立つ!強い自分流の作り方』【第4回】

2024/08/09 ゴルフトゥデイ 編集部

ホーガン流の厚いインパクトを実現するにはグリップエンドの“たぐり動作”が不可欠。だが、左グリップの締め込みに頼らず、マスターズ2勝のオラサバルのように左ヒジを引き付ける動きでも実行できるという。

GOLF TODAY本誌 No.626/113~117ページより
イラスト/久我修一 取材協力/東京ゴルフスタジオ
取材・構成・文/戸川 景 撮影/圓岡紀夫

ボディターンを止めずに左ヒジでリリースを促す

左手の締めよりマイルドにたぐり込める

ホーガン流のスナップ動作でヘッドのリリースポイントを決めるのは、右手の動きだけでは難しいと森プロは言う。

「まずダウンのカラダ全体の動きでリリースできる右ヒジの位置が決まります。そこから右手のスナップ動作だけでヘッドをリリースするイメージだと、アプローチ程度なら振り遅れませんが、フルショットでは間に合いません。

そこで大切なのが、左サイドによるグリップエンドのたぐり動作です。左手の3本指、左ヒジ、左肩などでたぐることで、ヘッドがスムーズにリリースされて、厚いインパクトにつながります」

この感覚をマスターするには、左ヒジでのたぐり動作を意識するのがベターだという。

「スペインのレジェンド、ホセ・マリア・オラサバルのように、左ヒジの動きでリリースを促すと、フェースターンやヘッドの入射角が安定しやすくなります」

左腰のターンを左ヒジで追い越していくことでヘッドを走らせるホセ・マリア・オラサバル。インパクトで手元に余計なブレーキがかからないので、フックのミスが出にくく、操作性の高いショットを繰り出すことができる
左腰のターンを左ヒジで追い越していくことでヘッドを走らせるホセ・マリア・オラサバル。インパクトで手元に余計なブレーキがかからないので、フックのミスが出にくく、操作性の高いショットを繰り出すことができる。
ホーガン同様、左腰のターンでダウンをリードするオラサバル。操作性を損なわずに一気にヘッドをリリースできるのは、左ヒジのたぐり動作がポイントだ。
ホーガン同様、左腰のターンでダウンをリードするオラサバル。操作性を損なわずに一気にヘッドをリリースできるのは、左ヒジのたぐり動作がポイントだ。

左ヒジの“たぐり”がライ対応に有効な理由とは?

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