1. TOP メニュー
  2. テクニックに効く
  3. スイング作り
  4. 効率良くスピードが出せて、操作性も高まる「面合わせスナップ」って知ってる?

効率良くスピードが出せて、操作性も高まる「面合わせスナップ」って知ってる?

ベン・ホーガンを先生に!森プロが解説する『アイアンが際立つ!強い自分流の作り方』【第3回】

2024/07/15 ゴルフトゥデイ 編集部

効率良くスピードが出せて、操作性も高まる『面合わせスナップ』って知ってる?

スイング改造に成功し、ショット精度を高めてメジャー6勝を挙げたニック・ファルド。ホーガン流メソッドとの共通点も多いが、その弾道と打面コントロールの要はおとなしい動きの右手スナップにあるという。

GOLF TODAY本誌 No.625/113~117ページより
イラスト/久我修一 取材協力/東京ゴルフスタジオ
取材・構成・文/戸川 景 撮影/圓岡紀夫

フェースコントロールにヒザのスライドは不要

スライスやフックの曲げ球と、本物のフェードとドローは本質的に異なる

フックを防ぐメソッドを探し求めたのはホーガンだけではない、と森プロ。

「ヘッドを効率よく振り回せる、リリースを促せるようになると、クラブは構造上、重心アングルが機能してつかまるようになり、自然とフックが出るようになります。その曲がり幅を抑えるために、様々なスイングメソッドが生まれてきたわけです」

約半世紀前に流行したスクエアメソッド、いわゆる〝アメリカ打法〟では、スクエアグリップとニーアクションによるスライド動作でフェースターンを抑えていた。

「器用な手の操作性を抑えて、安定感が増しそうでしたが、腰や背中の故障を誘発しやすく、またスピンコントロールも難しい面がありました。そのため1990年代はニック・ファルドを筆頭にデビッド・レッドベターらが提唱した、ホーガン流に近いボディターン主体のメソッドに移行しました」

ニーアクションを多用する、いわゆる“アメリカ打法”の逆C字型フィニッシュ。20代前半のファルドはこのスイングでも優勝を重ねていた(左)。ボディターン主体で振り切る“アスレチックスイング”のI字型フィニ
ニーアクションを多用する、いわゆる“アメリカ打法”の逆C字型フィニッシュ。20代前半のファルドはこのスイングでも優勝を重ねていた(左)。ボディターン主体で振り切る“アスレチックスイング”のI字型フィニッシュ。ファルドは弾道の安定感を増し、メジャー6勝を達成(右)。
強い下半身の筋力を生かし、つかまりすぎを防ぎつつ強打するには、一見有効そうなヒザや腰のスライドはNG。ホーガン流の右ヒジ支点イメージで叩くのがベター。
強い下半身の筋力を生かし、つかまりすぎを防ぎつつ強打するには、一見有効そうなヒザや腰のスライドはNG。ホーガン流の右ヒジ支点イメージで叩くのがベター。
スイング改造後、左サイド主導から右手主導になったというファルド。切り返しも右ヒジを下げ、左肩を上げるイメージで行っているという。
スイング改造後、左サイド主導から右手主導になったというファルド。切り返しも右ヒジを下げ、左肩を上げるイメージで行っているという。

切り返しで手元は自然に下がるのがホーガン流

左腰のターンでダウンをスタートすると、切り返しで手元が下がり、自然とインサイドからのスイングプレーンに乗り換えるイメージだったホーガン。実際には元のプレーンより上にはみ出さないだけだった。
左腰のターンでダウンをスタートすると、切り返しで手元が下がり、自然とインサイドからのスイングプレーンに乗り換えるイメージだったホーガン。実際には元のプレーンより上にはみ出さないだけだった。

右肩より下を通る軌道を心がける

「スピン量を安定させるシャローな入射角を目指すなら、クラブの軌道が首筋寄り(上)ではなく、右上腕寄り(下)を通るイメージで。右ヒジのタックイン動作がポイントになります」
「スピン量を安定させるシャローな入射角を目指すなら、クラブの軌道が首筋寄り(上)ではなく、右上腕寄り(下)を通るイメージで。右ヒジのタックイン動作がポイントになります」

右手主導のフェースコントロールとは?

次のページ