グラファイトデザイン「ツアーAD GC」はイメージ通りにインパクトできるしなやか中調子
ゴルフライターT島が切り込む!フィッティングショップだから分かるゴルフギア最新事情/第154回
グラファイトデザインのニューシャフト、ツアーAD GCのメディア試打会に参加したT島氏。ゴルフライターのT島氏が大蔵ゴルフスタジオの野倉(ダイナマン)フィッターと語り合います。
T島 本題に入る前に…野倉くんこと、ダイナマンがついにやりました!
野倉 やりましたよ!ついにアンダーパーの世界へ踏み込みました!
T島 あっさりやな。
野倉 頑張りましたもん!
T島 んで?
野倉 “んで?“って何ですか?
T島 このあとどうするの? まあとりあえずおめでとう!ということで現場からは以上でした。
野倉 ちょっと! ちょっと! アッサリ過ぎません?
T島 では、本題です。今回はグラファイトデザインの新しいシャフト、ツアーAD GCのインプレッションです。
野倉 えっ?あれ?僕の話題は?
T島 ゴルフサプリさんのご厚意で、メディア試打会に出席できました。編集長ありがとうございます。
野倉 (気を取り直して)どんなシャフトでした?
T島 クセのない中調子。
野倉 なんか先週、金子さんとやっていませんでしたか? その話題。
T島 だってしょうがないじゃん。一言で言うとそうなんだもん。
野倉 昨年発売のツアーAD VFは手元のしなり感があるシャフトでしたよね?
T島 そうですね。最近はプロだけでなくアマチュアも弾道計測器を使うようになって、細かいデータを読み込んでシャフトを選ぶようになって、“とにかく飛べば良い!“って言う時代じゃなくなった。新しいカタチを模索して新しい形状に挑戦したそうです。
野倉 新しい形状?面白い視点ですね。
T島 そうだね。カーボンシャフトって芯金というベースになる芯にカーボン繊維を巻いて作るんだけど、芯金から見直したそうです。
野倉 写真を見る限りどこが違うか?わかりませんが。
T島 そうでしょ。でも微細な世界だから!先端部の形状を太くした「先太形状」にして先端剛性を高めた。
野倉 ええええっ? じゃ今までのヘッドに入らないとか?
T島 と思うでしょ?大丈夫です。先端は通常のウッド径、8.5ミリです。
ニューシャフトは“クセのない中調子”ばかり!? でも、ちょっとずつ違うから慎重に選んでね
発売間近もしくはすでに発売が開始されたニューシャフト。その試打インプレッションをしてモヤモヤするというT島氏。その理由...
野倉 そうですねよ。でも先端剛性を高める形状にしたわけですね。見てわかりました?
T島 わからん。シャフトって、ミリじゃなくてもっと小さい単位での調整だからじゃないすかね?
野倉 適当です。T島さん。
T島 そして「AD シールド」というスイング中のシャフトの潰れを抑える周方向の繊維を配置して、先端と手元の剛性差を無くして一体感を出したそうです。
野倉 周方向というと。潰れを防ぐフープ層ってやつですね。
T島 そうそう。先端から中間は「先太形状」、中間から手元は「AD シールド」で全体の剛性差を少なく。2つの要素が合わさりシャフト全体の剛性、振動数が向上した新機軸高度設計らしいわ。
野倉 リリースを省略してまとめましたね。
T島 はい。ということで、人気のPTとかDIよりも振動数が出ております。
野倉 なるほど。説明だけ聞くと“硬っ”って印象ですが。
T島 試打したけど、そんな印象はないんだよね。なんだろう……しなやかさがあるからかなぁ?
野倉 石川遼選手がGCに変更してから2位と優勝。上田桃子選手もすぐに変更して使っているということは、ドローヒッター向けなんですかね?
T島 そう思うよね?でも試打会でデモンストレーションしていた岸部桃子プロはフェードだけど、もう使っているとのこと。
野倉 T島さんもドローでしたね。いかがでしょう?
T島 先週も書いたけど“クセのない中調子”ってのは間口が広いんですよ。だから持ち球で選んじゃダメ。まず振動数を聞いてビビってたけど、普通にちゃんとしなってくれる。そして当てやすい。とにかくヘッドの挙動がわかりやすいのでコントロールしやすい。
野倉 良いですね。僕も好きかも?
T島 石川遼選手は、“右のファールが出ない”と言っていたそうです。
野倉 おっ!それは、弊社の市川代表に教えないと!
T島 そうだね。好きなんじゃないかなぁ。スペックは40グラム台のR2からあります。“40グラム台から試打します!”って言ったら“えっ”って言われました。しっかりしているけど、ちゃんとしなって戻ってくれるので、競技志向じゃない女性でもいいかも。
野倉 T島さんて、40グラム台から試打するんですね。
T島 当たり前です。でも、メインは50グラム台かな。ツアーAD GCは50グラム台になるとグッとしっかり感が増す印象でした。いつも言っているけど、なんでグラファイトデザインさんって50グラム台のフレックスラインナップもR2、R1なんだろう? もうここがメインの重量帯だと思うんだけど。
野倉 ちょっとちょっとT島さん。ハッキリ言っちゃってる。
T島 5SRとかあれば、人気が出そうなのにもモッタイナイと言いたいのです!
野倉 40グラム台のXとかも意外と試してみたいというリクエストありますよね。
T島 そう。なんか最近やっとっていうか、ようやく50グラム台のXとか出るし。
野倉 T島さーん。
T島 モッタイナイんですよ。軽量のGシリーズとかめちゃくちゃいいシャフトなんだけど、なんか惜しいんだよな。ツアーADの中に入れちゃえばいいのに。
野倉 T島さーん。
T島 失礼。一人語りが暴走してしまった。ツアーAD GCですが、そんなこんなでT島は6Sが一番好きでした。重いほうがしなやかさが出る感じです。フェアウェイウッドに入れてもメッチャクチャ良いかも。とにかくイメージ通りにインパクトしやすいシャフトです。初速出ます。白いシャフトって初速が出るって、会場にいた横田英治プロがボソっと言ってたけど。白いほうがしなやかなイメージがして、T島もコッソリ頷きました。
野倉 えっ・・都市伝説ですか?
T島 まあ、イメージの世界なんですけどね。黒いと硬く感じると言う人が多いと、某シャフトメーカーの人も言ってたんで、そう言う人多いらしい。
野倉 「ヘッドスピード43m/sでドロー系ですが、このシャフトは僕に合いますか?」なんて、よくInstagramでメッセージ来たりしますけど、球筋とヘッドスピードだけじゃ相性とか絶対わからないですよね?
T島 おっダイナマンにも、そういうの来るの?
野倉 最近、いただきますね。
T島 メジャーになったね。はい、わかりません。試打インプレッションも打った人が感じたことだから、参考になるかは微妙です。好きか嫌いかだけで、このシャフト嫌いだからダメとか、平気でインプレする人がいますけど、まあ好み聞いてるわけじゃないもんね。
野倉 自分で打っていただいて、我々フィッターが選ぶお手伝いさせていただきます。
T島 そういうことです。
野倉 T島さん、せっかくメディア試打会に呼んでもらったのに、はっきり言っちゃってもう呼ばれないんじゃないですか?
T島 まあそういうこともある。でも、良いシャフトだし、もったいないから言っちゃった!
野倉 これに懲りずT島をよろしくお願いします。
T島 お願いします。
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T島氏のプロフィール
ゴルフ関連のライター、動画撮影編集、ブロガー、フォトグラファー、YouTuber的な(笑)、いろいろやってます。ゴルフ、クルマ、カメラ、音楽、映画、ガジェット、が好きです。以前は、店舗の運営、出店、立て直しを25年やってましたが、何故かこんな仕事をしています。
大蔵ゴルフスタジオ
上記動画はT島氏が特派員ブログを勤めている東京都世田谷にあります大蔵ゴルフスタジオの説明。大蔵ゴルフスタジオ世田谷のクラブフィッティングの流れを説明しています。
取材協力/大蔵ゴルフスタジオ世田谷
住所:〒156-0053 東京都世田谷区桜3-24-1 オークラランドゴルフ練習場内
営業時間:11:00〜19:00
定休日:毎週月曜日
TEL:03-6413-9272
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