PWのロフトを起点に、ウェッジのセッティングを考える

ウェッジのロフトピッチを考えるときに、自分が使っているアイアンセットの一番小さい番手のロフトを知ることが先決です。その番手はPWが多いでしょう。今どきのアイアンはストロングロフトになってるので、同じPWでも46度のモノもあれば40度より立ってるモノもあります。

基本的には、そこの番手のロフトから4度ピッチでウェッジをそろえることが前提です。ただし4度ピッチといっても、HSによってどのくらいの距離差が出るかは違いがあるので、4~6度のピッチをイメージするのがいいでしょう。

“単品もの”と“セットもの”のウェッジはどう違う?

一つ注意してもらいたいことがあります。専用に開発された単品ウェッジと、アイアンセットの流れでできている“セットもの”のウェッジでは「フルショットの飛距離が違う」と思っている人もいるでしょう。しかし、フルショットに関しては、ロフトが同じならば飛距離は同じです。

では、この2つは何が違うかといえば、例えばラフから打つときに、単品ウェッジのほうがスピン量がやや多くなる傾向があります。ということは、ラフからのショットでもスピンがしっかり入って止まりやすい。あとは、ソール形状の違いもあります。

これらのことを踏まえて、自分のセッティングの中でウェッジを何本入れられるかによって、ロフトピッチを考えればいいと思います。アイアンセットで一番寝ているロフトの下に、ウェッジを3本入れられるのならば4度ピッチにできるでしょう。ウェッジを2本しか入れられなくて4度ピッチではムリがあるのならば、6度ピッチとかにしなきゃいけないかもしれません。

ウェッジのロフトピッチをキレイに並べられないときは、ロフトの“間”(ギャップ)が空いているところでコントロールをしなければいけなくなります。その場合、短いクラブ(小さい番手)で飛ばすことって難しいんじゃないでしょうか。ということは、ロフトが一番寝ているウェッジとその上のウェッジの“間”を空けて、セットを組むようになるでしょう。

コントロールが苦手なら、ウェッジを増やすほうがやさしい

つまり「どのクラブでコントロールするのか」ということ。その“コントロール”とは、距離と球の高さです。得意なクラブでいろいろコントロールできる人ならば、その番手とロフトが一番寝ているウェッジの“間”を空ければいいでしょう。オーソドックスな例を挙げれば、AWとSWの“間”を空けて「AWでコントロールする」という考え方でいいと思います。

プロのウェッジセッティングを見ると、ロフトのギャップがあるケースもあります。それは1本のクラブでコントロールができるから。
そうではなく、ショートゲームが苦手でコントロールするのが難しい人は、ロフトのバリエーションを増やしてウェッジの本数を多くするほうが、ボクは良いと考えています。ショートゲームでコントロールをしなきゃいけない状況を減らせるでしょう。

シャフトについては、アイアンと同じモノでウェッジまでそろえるのがベースです。その上で「もっとこうしたいな」ということがあれば、そこからアレンジしていくのが望ましいですね。

鹿又芳典
かのまた・よしのり 1968年生まれ。年間試打数2000本超え。全てのクラブに精通するクラフトマン。豊かな知識と評価の的確さで引っ張りだこ。ゴルフショップマジック代表。