まさか信じてた? 「錆びたフェース、ノーメッキはスピンがかかりやすい!」はただの噂!
ゴルフライターT島が切り込む!フィッティングショップだから分かるゴルフギア最新事情/第160回
ウェッジはスピンがかかると楽しい!だから、こんな噂が広まったのだろうか。「ノーメッキやフェースが錆びたウェッジはスピンがかかりやすい!」こんな話、どこかで聞いたことあるはず。大蔵ゴルフスタジオのクラフトマン、ダイナマンこと野倉くんと、ゴルフライター・T島氏が語り合います。
写真/T島氏提供
ノーメッキ、錆びたフェースはスピンがかかりやすいって聞いたことあるでしょ
T島 ところで、ダイナマンこと野倉くん。最近、アイアン2セットを大人買いしたそうじゃないか?
野倉 はい。キャロウェイのX FORGED アイアンのブラックとノーメッキを。
T島 セレブリティだなっ!
野倉 いやー、安くしてもらっちゃったもので、衝動買いです!セレブではありませんよ(汗)
T島 てか…ノーメッキのアイアンって?……コレ!?もう錆びているじゃん!でも、いい顔しているな!
野倉 そうなんですよー!!構えやすいし、打感が柔らかくて好きです。
T島 そんなわけで!前回に引き続き、噂を信じちゃいけないよ!をテーマにお話しします。
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野倉 今週のテーマは「ノーメッキのほうがスピンが掛かりやすい、という噂ですか?
T島 鋭いな。そう今週はウェッジがテーマです。ちなみに、ノーメッキもメッキもスピンはほぼ変わらない、とメーカーさんは言っていますね。
野倉 錆びたフェースのほうがスピンが掛かるという話も聞いたことがありますね。
T島 フェース面がザラザラになって、摩擦が増えそうな気がするからかな?
野倉 そういう印象がありますね。
T島 昔、深夜のテレビ通販でフェースがヤスリみたいになっているウェッジが売っていましたな。しかし、残念ながら……フェースをザラザラにしても、それでスピンがかかりやすくなるわけではないのです。逆に溝のないウェッジって、表面が乾いていたらすごいスピンかかるのよ。練習場のマットの上でなら、だけど。
野倉 溝は排水溝みたいなものだと聞いたことがあります。朝露や芝がフェースとボールの間に挟まると、摩擦が生まれずスピンがかからなくなる。だから、“それら邪魔になるもの”を排水する機能としても、溝は設けられていると。
T島 ボールとフェースの間に水分が入るとスピンかからないんだよね。
野倉 溝は溝規制がありますよね?溝の角にボールが引っかかる。みたいな。
T島 激スピンウェッジが流行った頃は、角溝ウェッジで打つとボールのカバーがすぐ削れていたのよ。
野倉 えっ?ホントですか?
T島 ホント、1発でボールがダメになるみたいな(笑)
ここで話を整理してみよう
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