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クリーブランド「 HB SOFT 2」知ってる? 1万円台で入るパター見つけた!

気になるギア|メジャーブランドで唯一の1万円台 “得” パターの実力チェック

2024/10/14 ゴルフサプリ編集部

クリーブランド HB SOFT 2

好景気の実感はないのに、モノの値段は高くなっている実感はある。気が付けばゴルフクラブの価格も上がっていて、ドライバーは9万円前後が当たり前。パターは3万から4万台が中心の価格帯となってしまった!? 1万円台のパターは無いのか? 探してみたら、メジャーブランドでひとつだけ1万円台のパターが生き残っていた。そんな絶滅寸前? パターの実力を試してみた。

GOLF TODAY本誌 No.629 121〜123ページより
取材・文/大塚賢二  撮影/山上 忠  協力/サザンヤードCC(茨城県)

【プロの試打】【編集部員のテスト】どちらも価格を超える高評価

クリーブランド HB SOFT 2
クリーブランド HB SOFT 2
クリーブランド HB SOFT 2

●ヘッド素材/SUS304 ●長さ/34インチ ●ロフト/3度 ●価格/1万9800円

製法も素材も3万円以上のパターと同じ!これで入れば言うことなし

どうして「クリーブランド HBソフト2」は安いのか? まずは素材や製法を確認してみた。

ヘッド素材はSUS304、いわゆるソフトステンレスというやつだ。パターの素材としては一般的と言っていい。製法は鋳造+フェース面ミーリング。しかもフェースセンターから外側にかけてミーリングの粗さを変化させた凝ったものになっている。これも3万円以上のパターと変わらない。タングステンなどのウェイトは未装着だから、差があるように見えるけれど、3万円以上でも未装着のパターがあるので大きな違いではないと言える。

素材色を生かしたデザインで、塗装はラインやロゴ部のみの色入れだから塗装は少しコストダウンの要素だ。長さが34インチのみというところも、在庫負担が減る効果はある。グリップも特にコストダウンしているとは思えないクオリティ。総合して見れば2万円以上の値札が付けられていてもおかしくない。これで、実際に使用して“入る”のであれば、“コスパ”ナンバーワンのパターと言ってもいいだろう。

と言うことで、小誌でお馴染みの高橋良明プロに試打してもらった。

「第一印象としては、少し軽いとは思いましたが、粗さを変えたフェースのミーリングやブレードタイプの#1と他の3モデルでグリップの太さを変えているところなど、1万円台には見えません。」と“安普請”を感じるところは無いと言う。

実際に試打した感想は「ノーインサート&ミーリングらしいソフト&ソリッドな打感で、しかも、ミーリングの効果で芯を外しても打感が変わらないからタッチが出しやすい。#15だけはフェースの板厚が薄いような打音になるのが気になります。また、ヘッドが軽く感じますが、鉛を貼れば解決できるので、大きな問題ではないでしょう。仕上げも綺麗だし、お買い得感は満点です」とコスパの高さに太鼓判を捺した。

低価格で高品質なものを提供しようという造り手の意思が無ければ、この価格は実現しないはずだ。そんなメーカーの心意気も含めて、“コスパ”ナンバーワンパターに認定したい。

クリーブランド HB SOFT 2

高橋プロが試打で感じた「HB SOFT 2」の◎、〇、△なところはここだ。

クリーブランド HB SOFT 2

粗さを変えたフェースミーリングが二重丸

ノーインサート&ミーリングらしいソフト&ソリッドな感です。センターとトゥ側ヒール側粗さを変えているので芯を外しても打感が変わらないところが二重丸です。

クリーブランド HB SOFT 2

ソフトタッチ&太さをヘッドに合わせたグリップ

滑りにくく、適度な軟らかさを持ったグリップです。握りやすい形状で、しかもブレードタイプだけヘッドの操作性を生かすように細めにしている心遣いもいいですね。

クリーブランド HB SOFT 2

コロがりは悪くないけれどヘッド重量が少し軽く感じる

球のコロがりは普通ですが、ヘッド重量が軽く感じます。ストロークのテンポが速くなりやすく、手先の動きが大きくなりやすい。ただし、鉛を貼れば解消できるので△です。

クリーブランド HB SOFT 2

クリーブランド HB SOFT 2

オーソドックスな形状で誰でも使える

いわゆる“ピン型”なので、誰でも使えます。ソフト&ソリッドな打感で距離感もつかみやすい。

クリーブランド HB SOFT 2

センターシャフトなので芯でヒットしやすい

シャフトの延長に芯があるので、芯で構えて芯で当てやすいところが特徴。ソフト&ソリッドに打感です。

クリーブランド HB SOFT 2

ヘッド形状でストレートにストロークしやすい


“ツノ型”なので、ストレートにストロークしやすい形状です。センターシャフトなので芯に当てやすい。

クリーブランド HB SOFT 2

慣性モーメントが大きくミスヒットに強い

ヘッドの慣性モーメントの拡大を意識した形状でミスヒットに強くなっています。このモデルだけ弾く打音です。

クリーブランド HB SOFT 2

クリーブランド HB SOFT 2

高いパターはやっぱり入ると思いたいところだが

編集部員が「HB SOFT 2」と4万円台のマイパターでテストを実施。4.5メートルと9メートルの2カ所から、2つのパターを5球ずつ打ってカップにどれくらい寄ったかを記録したのが下の表です。


高橋良明

テスター高橋良明
(たかはし よしあき)

1983年生まれ、41歳、東京都出身。2013年プロ入会。ツアーにチャレンジする傍ら、多くのゴルフメディアでクラブの試打を行って来たベテランテスター。現在はアマチュアのレッスンを行っている。サザンヤードCC所属。


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