ファンケルクラシック連覇!“オールドスクール"だけど手本にしたい宮本勝昌のドライバースイング連続解説
先週末に行われた国内シニアツアー『ファンケルクラシック』は首位スタートの宮本勝昌選手が5バーディ、1ボギーの68でまわり、通算13アンダーで優勝。今季3勝目を大会連覇で飾った宮本勝昌選手のドライバースイングを解説。
アームローテーションとフェースターンを使ったオーソドックススイングで大きな飛距離を得る!
宮本選手のスイングはとてもオーソドックス。オールドスクール=古典的と言っても差し支えないでしょう。
バックスイングはコックを使ってフェースを開きながら、アップライトに上げていきます。切り返しはヒールアップした左足カカトを踏み込むことで行い、その動作でクラブを下ろしています。インパクト付近でしっかりとアームローテーションを行ってフェースターンをし、ボールをつかまえている点もまさにオーソドックスです。
宮本選手自身がどう思っているかは不明ですが、カラダの回転というより、腕の振り主導のスイングに見受けられます。
最近はシニア世代でもYouTubeをはじめとしたSNSでスイングの勉強をするアマチュアが多いものです。そのせいか、カラダの回転主導でスイングする人が比較的多いように感じます。それ事態は悪いことではありません。ただ、カラダの回転の解釈を間違っている人が非常に多いのも事実。間違ってしまうとまったくボールがつかまらず、プッシュアウトやスライスばかりになってしまうため注意が必要です。
もしあなたが、過度なカラダの回転によってボールがつかまらないのであれば、宮本選手のようにコックを使ってフェースを開きながらバックスイングし、インパクトにかけてはアームローテーションを行ってフェースをターンさせてボールを打つ技術を覚えましょう。
また、アマチュアゴルファーの多くは下半身先行の切り返しがなかなかできません。ほとんどの人が腕の動き先行でダウンスイングに入ります。これではダウンスイングの軌道がアウトサイド・インになりやすく、ナイスショットはあまり望めません。下半身先行の動きを身につけるうえでも、宮本選手のヒールアップした左足カカトを踏み込む動きはとてもお手本になります。一度、試してほしいと思います。
レギュラー時代から今なお、大きな飛距離を誇る宮本選手ですが、その秘密は的確な腕の振りとそれに伴う絶妙なフェースターンでしょう。確実にボールをつかまえる技術があるからこそ、飛距離も方向性も得ているのだと感じます。
宮本勝昌
みやもと・かつまさ。1972年08月28日生まれ。静岡県出身。ツアー通算12勝(メジャー5勝含む)、シニアツアーは通算5勝。
解説:宮川岳也(みやかわ たけや)
USGTFティーチングプロ。埼玉県の練習場とインドアスタジオでレッスンを行っている。
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