ゴルフ前夜の過ごし方。良いスコアが出すには練習よりも準備に時間をかけるべきなの?
スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル&マネジメント VOL.70 メンタル編
仕事のできる人は、常に準備を怠らない。ゴルフも一緒で準備万端整えておけば平常心を保てて好結果につながりやすい。あなたは準備をちゃんとしていますか?
ゴルフトゥデイ本誌629号/68〜69ページより
取材・構成・文/三代 崇 イラスト/北村広司
「いいスコアを出すためのラウンド前日の過ごし方を教えてください」
A.「一夜漬けの練習をするよりも服装などの準備をしておきましょう!」
スタート前に決め事をしておくことも大事
明日は待ちに待ったゴルフ。いいスコアを出せたらいいなと自分への期待が高まって、前日はそわそわしてしまう方が多いのではないでしょうか。
さて前日をどう過ごせばいいかというご質問ですが、まずは準備をしっかりしておくことです。家でパットの練習をしていてパターを忘れたり、シューズを忘れたりボールが2個しかなかったりというケースがよくあります。遅くともスタートの1時間半前にはコース入りするのはもちろんですが、忘れ物すると慌ててしまいます。
天気のチェックとウェアの準備も必須です。プレー中は着たり脱いだりすることもあるので、気温の変化に対応しやすいウェアを必ず用意しておきましょう。レインウェアもキャディバッグに入れておけば雨だけでなく保温にも役立ちます。
プレー前日に練習場に出かけて球をたくさん打つ人が多いのですが、避けたほうがいいでしょう。一夜漬け的な練習をしても急に上手くなるわけではありませんし、調子が良くないからと何発も打ち続けているとプレー当日は筋肉痛でカラダがあまり動かないというハメになってしまいます。練習をするなら4〜5日前にして、プレー前日は休息と準備に当てるのがベストだと思います。
プレー当日のスタート前の練習は、1コインで十分です。スイングのチェックよりもウォーミングアップが目的ですから、スイングはいじらないでカラダを入念にほぐすことを第一に考えましょう。練習グリーンでパットの練習をして、グリーンの速さをチェックしておくことも忘れてはなりません。
そしてメンタル面においても、何か一つだけ決め事をしておきましょう。打つ前にターゲットをしっかり決める、構えたらサッと打つ、ミスしても下を向かない、など何でもいいのです。毎ショットでその決め事を意識すれば気持ちが整いやすく、ナイスショットの回数が増えること間違いナシです。
北野正之(きたの・まさゆき)
1966年5月18日生まれ。93年プロ入り。松原ゴルフガーデン(埼玉県草加市)やサザンヤードCC(茨城県水戸市)などで多くのアマチュアをレッスン。