【HONMA T//WORLD アイアン】エンジョイ派にもオススメしたい本格派のフォージドアイアン
HONMA T//WORLD IRON【PR】
シャープなヘッドデザインと優れたパッケージングで根強いファンをもつHONMAのアイアン。その最新作となるT//WORLDアイアンが、いよいよ11月29日にデビューする。本来は4機種からなるシリーズだが、今回はそのうちの3機種が先行発売。ともにキャビティバックのT//WORLD Px、T//WORLD Vx、T//WORLD TOUR Vがそのラインナップだ。ここでは発売が目前に迫った3モデルを石井良介が試打。それぞれの打ち心地と特性を分析する。
HONMAの軟鉄アイアンの良いところを残しつつもやさしさをプラス
石井が今回試打したアイアンはT//WORLD Px、T//WORLD Vx、T//WORLD TOUR Vの3機種。いずれも軟鉄鍛造仕様で、シャープなヘッド形状と構えた時の顔のよさは従来のHONMAアイアンのDNAを継承しているという。まずはそのあたりの実感を聞いてみよう。
「今回試打した3つのラインナップのうち、T//WORLD VxとT//WORLD TOUR Vはこれまでのアイアンのテイストを損なわずにできていると思います。ただ、従来のラインナップのように尖った感じはなくなりました。その意味ではだいぶイメージが変わりましたね。デザインやロゴが若返ったというか、カッコよくなって、若いゴルファーも手に取りやすい雰囲気になっています。昔ながらのHONMAのいいところを残しつつ、今のHONMAにイメチェンした感じです」(石井)
シャープでやさしいPx
次は3機種それぞれのインプレッション。T//WORLD Px(以下Px)、T//WORLD Vx(以下Vx)、T//WORLD TOUR V(以下TOUR V)の順に語ってもらおう。
「前述したイメージはPxにも言えていて、やさしそうでありながらもシャープな見た目で、本格派アイアンの雰囲気を醸しています。軟鉄鍛造のポケットキャビティですが、打音が心地よく、打った時の感触もすごくいい。弾き感もしっかりありますね。球もつかまって上がりやすいし、やさしい飛び系アイアンのいい流れの位置にあるモデルだと思います。いい意味で、見た目と打った時のギャップが大きいのがPxです。スチールシャフトを装着するのもアリですが、カーボンシャフトを装着したPxはTW767ドライバーとのマッチングが最高だと思います。理由は球がつかまって上がりやすい感じがTW767ドライバーと見事に共有されているからです」
Pxはシャープな見た目にやさしさを満載した軟鉄鍛造ポケットキャビティで、エンジョイ派ゴルファーでも本格派の打感を味わえる、というのが触れ込み。5~8番は反発性の高いLカップフェースを採用してボール初速をアップ。9番からAWはフラットフェースで安定性を図るといったように、番手に求められる性能に応じてフェース構造を変えている。また、素材の組み合わせと独自の偏肉構造フェースがミスヒット時の飛距離ロスをなくし、方向性の安定に寄与しているという。
軟らかめの打感で飛距離が出るVx
「Px同様TW767ドライバーとのマッチングで言うと、VxとTOUR Vの2機種はTW767 LSと相性がよさそうです。ともに昔からみんなが知っているHONMAのアイアンに比べたら相当やさしい。特にVxは747Vxの頃の挑戦的な感じがだいぶマイルドになっています。ロゴが可愛くなったように機能も可愛くなった気がしますね。打感はちょっと軟らかめですが、そんな中にもしっかり感があります。ロフトがちょっと立っていて(#7/30度)、少なめのスピン量で飛ぶ印象です。僕が打った感じでは、3モデルの中でVxだけボールがちょっと前に行っていました。打感もいいですが、ソール形状のせいかとっても抜けがいい。それもソール面全体が地面に当たる感触があるので、“こう当たったよ”というフィードバックがソールから得られます。スパッと抜ける感覚ではないですが、ソールで地面と会話できる感じがあるので、入射角がダウンブロー系でショットをコントロールしたい人には、この敏感さが歓迎されるのではないでしょうか」
Vxはスタイリッシュで洗練されたデザインが売りの軟鉄鍛造ハーフキャビティ。プロが求める分厚いインパクトを追求すべく前作よりキャビティ部分を厚くした。これによりラフなどで打点が上部にズレた際にも飛距離ロスが軽減されている。また、トゥ、ヒール側に重量を配分してスイートエリアの拡大を図るとともにネックの長さを見直して深重心化を推進し、つかまり性能をアップさせた。さらに5~8番のトゥには7gのタングステンウェイトを忍ばせて重心距離を長く設定。これにより直進性と寛容性が向上したのみならず、低重心設計と相まって高弾道のボールが打てるようになった。
しっかり打感で操作できるTOUR V
「最後はTOUR Vですが、打感がちょっと硬めでしっかり感があります。一般的には打感が軟らかいモデルを好むユーザーが多いですが、軟らかいと飛ばない気がしたり、ボールが潰れる感じを好まない人も一定数います。鉄で打っているしっかり感を得たい方にはおすすめで、ボールに当たり負ける感じが一切ありません。デザイン的にはキャビティですが打った感じはマッスルバックに近いですね。操作性についても同様で、限りなくマッスルバックに近い機能を搭載したキャビティです」
デザインはキャビティながら操作性と打感は明らかにマッスルバック。シャープな形状とプロもうなる座りのよさなど、上級者がマッスルバックに求める機能をキャビティに詰め込んだTOUR V。分厚い打感は前作以上にキャビティ部分の厚みをアップ。マッスルバックにはない、打点がズレた時の寛容さをもたらしている。Cソールと呼ばれるソールはリーティングエッジを落とした形状。ダウンブローに打った時に抜群の抜けのよさを発揮する。
「3モデルをまとめると、球がつかまって上がるやさしいモデルがPx、ミスに対する寛容性と本格派の打感が共存していてエンジョイ派でも使えるのがVx、ツアーアイアンの打感と操作性、振り抜きの良さを味わいたいならTOUR Vというすみ分けだと思います」
HONMAのアイアンを愛するファンの期待を裏切らないのはもちろんのこと、まだHONMAを知らないゴルファーにも広く受け入れられそうなデザインと機能を兼ね備えたニューラインナップ。打ってみるしかないだろう。
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