ヘッドが手前に落ちてもソールが滑ってボールを拾ってくれる

アプローチでは肩、手首、脚、大きく分けて3つの部分を使っていると私は考えています。いずれの部分も大なり小なり使いますが、人によってメインになるところが違う。そのため、ある人は手首を使っているように見えたり、フットワークを使っているように見えたりするわけです。

今回から3回にわたって肩、手首、脚の順に、それぞれの部分がアプローチでどのように使われるのかお伝えしていきます。実際に試していただき、どの部分を使ったら打ちやすいかがわかると、みなさんそれぞれに合った打ち方の方向性が見えてくると思います。

まずは肩。ショルダーワークを使ったアプローチです。このタイプのアプローチはとてもシンプル。肩の動きがメインになるのでロングパットと同じイメージで打てます。アドレスはパットと似ていて、ボールの近くに立ち、シャフトが地面とほぼ垂直になるようにセットします。肩の動きを感じていただくにはスタンスは狭めで、スクエアもしくはちょっとオープンに構えてもいいでしょう。

ストロークはパットとほぼ同じですから、手首を固定して肩を左右に揺するだけ。写真のように両ワキにクラブを挟み、クラブヘッドを振り子に見立てて動くとよくわかります。

ショルダーストロークのメリットはウェッジのバウンスが使えること。構えがハンドファーストになっていなければ、ヘッドがボール1個分くらいに手前に落ちてもソールが滑ってボールを拾ってくれます。ちなみに、ハンドファーストの構えからだとヘッドが上から入ってバウンスが使えません。

ショルダーワークのアプローチはウェッジの機能を使って打てるやさしい方法ですが、注意しなければならないことがあります。それはボールが飛ばないこと。ショルダーワークだけではヘッドスピードが上がりません。またバウンスを生かせるのでロフト通りに打球が上がります。いつもボールを右に置き、ハンドファーストに打っている人からするとかなり高く上がるので、通常56度を使うところなら52度、もしくはピッチングウェッジなど番手を上げないとショートします。

レッスン:中井学
なかい・がく/1972年4月14日生まれ、大阪府出身。2003年からプロコーチとして活動し、数多くのツアープロの初優勝に貢献。40歳を過ぎてからプロテスト合格を果たし、トーナメント出場。アマチュアレッスンにも定評があり、YouTubeの「中井学ゴルフチャンネル」では登録者約25万人の実績を持つ。