1. TOP メニュー
  2. テクニックに効く
  3. 飛距離
  4. バックスイングでカラダが回らない? それならクローズスタンスに立ってみて!【飛ばしてなんぼ!】

バックスイングでカラダが回らない? それならクローズスタンスに立ってみて!【飛ばしてなんぼ!】

ゴルフコーチ・小池正次がわかりやすくレッスン|月1〜2回の練習で飛距離を伸ばす! VOL.14

2024/12/16 ゴルフサプリ編集部

飛距離優先型のレッスンで定評の小池正次がレクチャーする「すぐに飛ばせるようになるコツ」シリーズ。第14回はドライバーの飛距離アップに直結するスタンスをレッスン。「バックスイングでカラダを回しやすい立ち方がベストです」と小池はいう。どう立てば飛ばせるようになるの!?

構成/三代 崇 写真/相田克己 協力/丸山ゴルフセンター

飛ばしたいなら「スタンスはクローズ」が絶対にオススメです!

基本はスクエアスタンス。だけどバックスイングでカラダを深く回せる?

今回は飛ばしのスタンスについてお話ししましょう。スタンスの向きにはスクエア、クローズ、オープンの3つがあることは皆さんもよくご存じでしょう。

自分の球筋によってスタンスの向きを調整するのもいいですが、一番いいのはやはりスクエアスタンスです。ボールと目標を結ぶターゲットラインと平行に立つスクエアスタンスが基本ですし、方向が安定しやすいメリットだってあります。

ところが年齢とともにカラダが硬くなってくると、バックスイングでカラダを回転しにくくなってくるもの。スクエアスタンスでもカラダの柔軟性があってしっかり回せる人ならOKです。

でもカラダが硬くなったと感じている人や、バックスイングで肩や腰を回転しにくいと思う人はスクエアスタンスから右足を少し後ろに引いてクローズスタンスに構えるのがオススメです。右足を後ろに引くと右腰が左腰よりも後ろになり、カラダの右半身のスペースが広く感じられてくるでしょう。バックスイングで腰が回りやすく、肩の回転角度も深くなり、飛ばしのパワーがたくわえられます。

クローズスタンスで立つときはスクエアスタンスの状態から右足を真っすぐ後ろに引くだけで、左足の位置は変えないようにしましょう。

トーナメントプロの中にはドライバーでもオープンスタンスに構える人もいますが、コレはカラダの柔軟性にすぐれていて距離の出るパワーフェードを打つためで、一般のアマチュアゴルファーにとってはカラダが余計に回らなくなるだけですから向いていません。

ショットの方向を安定させるにはスクエアスタンスに構えるのが基本。
ショットの方向を安定させるにはスクエアスタンスに構えるのが基本。
カラダが硬くなった人はスクエアスタンスでは回転がスムーズにいかない。
カラダが硬くなった人はスクエアスタンスでは回転がスムーズにいかない。
スクエアスタンスから右足を少し後ろに引くといい。左足の位置は変えないこと。
スクエアスタンスから右足を少し後ろに引くといい。左足の位置は変えないこと。

捻転が深くなるし、カラダの開きを防げるから一石二鳥の効果

スタンスの向きはクローズでも、肩のラインはスクエアにしましょう。スタンスの向きに合わせて肩も目標の右に向けるとショットの方向が安定しにくくなります。

肩をターゲットラインに対して平行にセットし、右足だけを少し後ろに引けばOKです。クローズスタンスに立つのはバックスイングの回転を促し、深い捻転を作るのが一番の目的です。

スクエアスタンスの場合、腰が30度、肩は70度くらいしか回らなかった人でも、クローズスタンスに構えれば腰が45度、肩は90度くらいまで深く回せるでしょう。カラダの右サイドのスペースが広く使えるのでクラブヘッドで大きな円を描くように上げていくことができ、バックスイングの助走が大きくなるのです。

トップで体重が右足にしっかり乗ってきてパワフルなフォームが作られます。スクエアスタンスのトップとクローズスタンスのトップを比較してください。その違いは一目瞭然です。

クローズスタンスのメリットはもう一つあります。それはダウンスイングからインパクトにかけてカラダが開きすぎるのを防げるということ。バックスイングの回転が浅いと、ダウンスイングでカラダが早く開きやすい。アウトサイドインのカット軌道となるため、ボールがつかまりにくいのです。

その点、クローズスタンスなら深い捻転が作れてダウンスイングでもカラダが開きにくく、クラブをインサイドから適性の角度で振り下ろせるようになります。
さらに左の股関節が少しロックされる感覚が生まれてパワーを逃がさずにインパクトできる。特に力を入れなくても効率よく飛ばせるようになるということです。

最初に肩をターゲットラインと平行にセットすることが大事。
最初に肩をターゲットラインと平行にセットすることが大事。
カラダの向きはスクエアにキープし、右足だけを後ろに引けばOK。
カラダの向きはスクエアにキープし、右足だけを後ろに引けばOK。
クローズスタンスに構えるとカラダの右サイドが広く使える感覚が生じる。
クローズスタンスに構えるとカラダの右サイドが広く使える感覚が生じる。
腰と肩の回転角度が深くなり、トップで体重が右足にしっかり乗ってくる。
腰と肩の回転角度が深くなり、トップで体重が右足にしっかり乗ってくる。
カラダの硬い人はスクエアスタンスのままではパワーがたまりにくい。
カラダの硬い人はスクエアスタンスのままではパワーがたまりにくい。
クローズスタンスならバックスイングの助走が大きく、飛ばしのパワーがフルにたまる。
クローズスタンスならバックスイングの助走が大きく、飛ばしのパワーがフルにたまる。
ダウンスイングでカラダが開きにくく、パワー効率が上がる効果も大きい。
ダウンスイングでカラダが開きにくく、パワー効率が上がる効果も大きい。


ゴルフコーチ・小池正次がわかりやすくレッスン|月1〜2回の練習で飛距離を伸ばす!

 シリーズ一覧へ

こいけ・しょうじ

小池正次
こいけ・しょうじ

1966年12月28日生まれ、北海道出身。JPDA(日本プロドラコン協会)ツアープロ。ドラコン公式記録は370ヤード。2020年からYouTube『ゴルフ飛ばしてなんぼ!』を配信開始し、現在フォロワーは22万人を超える。関東と北海道を拠点に多くのアマチュアをレッスンしている。親切で分かりやすい指導法で人気。2024年5月、丸山ゴルフセンター(千葉県船橋市)にゴルフスタジオ『ゴルフ飛ばしてなんぼ!』をオープン。

左手をかぶせて握ってますか? 飛ばしたいならまずこのグリップ!【ゴルフ飛ばしてなんぼ!が出張レッスン!】

飛距離優先型のレッスンで定評の小池正次がレクチャーする「すぐに飛ばせるようになるコツ」シリーズ。第2回は飛ばせるグリッ...

あわせて読みたい

クラブと一緒に腰を回そうとするからスエーして力が逃げる? 左腰が回るのは「ヘッドが走った」後!

現役ドラコン選手として、日本選手権3連覇中の押尾紗樹は、レッスンコーチとしても大人気。この連載ではアマチュアが飛距離ア...

あわせて読みたい

ユーティリティの定番ロフト25度。ほとんどのミスがトップだった!? その原因は重さにアリ!

ロフト25度のユーティリティでグリーンを狙った時、オンしたと思ったらボールが止まってくれずにこぼれてた…なんてことはない...

あわせて読みたい