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打感と顔の良さにこだわりを感じる! HONMA「T//WORLD アイアン」4モデルをコースで試打

野村タケオのゴルフ実験室

2024/12/11 ゴルフサプリ編集部 野村タケオ

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みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。HONMAから「T//WORLD アイアン」シリーズが発売されました。前作も顔、打感などかなりの高評価のモデルでしたが、今作ではどんなふうに進化しているのでしょうか。「T//WORLD アイアン」シリーズには4種類のヘッドが用意されているので、全てコースに持ち込んで芝の上から試打してきました!

〈取材・文・写真提供 野村タケオ〉

どのモデルも構えた時の顔や、打感・打音にこだわりを感じさせる

「 T//WORLD アイアン」はプロも使えるようなシャープな形状のキャビティアイアンから、アベレージゴルファーが優しく使えるようなモデルまでがラインナップされています。しかし、どのモデルも構えた時の顔や、打感・打音などにはこだわって作られています。優しいモデルだから形状や打感などは妥協してくださいというクラブではないんですね。このあたりはHONMAのこだわりでしょう。

まず打ってみたのは一番上級者向きとも言える「TOUR V」です。これはキャビティ形状のヘッドではあるのですが、えぐれが浅く、マッスルバックに近いような操作性と打感を追求しているモデル。キャビティ部分の厚みを前作よりも厚くすることで、分厚いインパクトを実現しています。またラフなどで打点が上部にブレた時の気距離ロスも軽減しています。マッスルバックのいいところを追求しながらも、キャビティの優しさも盛り込んだモデルになっているということですね。

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構えてみるとヘッドはやはり少し小さめでシャープ。形もとてもよくて、弾道がイメージできます。

打ってみると、打感は軟鉄鍛造らしくとても柔らかいですが、普通のキャビティよりもしっかりとした手応えを感じます。これはやはりキャビティ部分が分厚くなっているからでしょうね。この柔らかいけども分厚い打感というのがなんとも気持ちいいです。

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球は十分に上がるし、スピンもしっかりかかりました。ロフトは7番で32度ということなので、こういう形状のアイアンとしては普通ですね。なので飛距離的には特別飛ぶという感じはないです。ヘッドの操作性はとてもいいので、僕でもドロー系やフェード系の打ち分けがやりやすい。またソールのリーディングエッジが少しカットされているので、ダウンブロー気味に打っても刺さることがなく、気持ちよく抜けてくれます。これは中上級者にはとても使いやすいアイアンに仕上がっていますね。

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次に打ったのが「Vx」です。これもキャビティアイアンで「TOUR V」よりはキャビティ部分が深くなっています。トウとヒールに重量配分をすることでスイートエリアが拡大。さらに5番から8番にはトウにタングステンウェイトを埋め込むことで重心距離を長くし、直進性と寛容性が向上。低重心設計と相まって、高弾道ショットが可能となっています。そして「TOUR V」同様に、キャビティ部分の厚みを前作よりも厚くして、分厚いインパクトとフェース上部で打った時の飛距離ロスの軽減も実現しています。

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構えてみるとヘッドの大きさは丁度いい大きさで、適度なシャープさがあります。少しふところもあり、ボールをつかまえやすいイメージもありますね。

打ってみると、これも打感はとても柔らかい。キャビティながら打感もけっこうしっかりとした厚めの打感です。

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この「Vx」はロフトが7番で30度となっており、少しだけ飛びに振ったモデルと言えます。しかし低重心化により飛距離が出ながらも高さもしっかりと出ます。操作性もけっこう高いので、弾道の打ち分けもできますね。中上級者が使えるモデルとなっていると思いますが、少しアイアンにも飛距離が欲しいゴルファーには最適です。「TOUR V」よりも飛距離と寛容性が少しアップしているモデルですね。

実は僕は2世代前の「747Vx」アイアンをとても気に入って長く使っていた過去がありまして、なのでこの「767Vx」はかなり好みのアイアン。本当に使いやすいし、楽にちょっと飛距離が出るからいいんですよね。本当に完成度の高いアイアンだと思います。

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3本目が「Px」です。これは軟鉄鍛造ボディのポケットキャビティアイアン。素材の組み合わせにより、フィーリングを損なうことなくミスヒット時の飛距離ロス軽減と方向安定性を実現しています。5番から8番にはボール初速をあげるため、反発性のの高いLカップフェースを採用しています。

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構えてみると、ヘッドは少しだけ大きめですが、トップブレードはそこまで分厚くないのでポッテリしたような感じはありません。ヘッド形状は綺麗で、少しふところがありますね。

打ってみると、打感は柔らかめですが「TOUR V」や「Vx」とはまた違う感じです。ほんの少しだけフェースがたわむ感じがあり柔らかいという感覚。分厚いインパクトではないです。でも弾きすぎることもなく、気持ちのいい打感だと思いました。

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ロフトは7番で30度と「Vx」と同じなのですが、こちらの方が弾道が少しだけ高く、飛距離もこちらの方が出てると思います。優しく球が上がって、そこそこ飛距離の出るアイアンという感じ。ソールも少しだけ広めになっているので、ダフりにも強くできていると思います。

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僕が試打したのはカーボンの「VIZARD EZ-C」というシャフトでしたが、Sで61.5gなので少し僕には軽かったですが、クセのないしなりで打ちやすかったです。このシャフトだとヘッドスピード40m/s前後のゴルファーでも十分使えそうです。

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最後に打ったのが「Hx」です。これは飛びを意識した中空構造のアイアンです。フェースには剛性と反発性能が高い高強度マレージング鋼を採用し、はじき感とスピンの入りやすさを両立しています。5番から9番までは16gのタングステンウェイトを内蔵することで球を上げやすくしています。またバックフェースのウエイトビスと内部ウエイトの相乗効果により、ミスヒット時でも安定した飛距離と高弾道を実現しています。

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構えてみると、これは意外と小ぶりでシャープな形状。オフセットも少なくて、飛び系のアイアン感があまりありません。かなり綺麗な顔で構えやすい。

打ってみると、多少の柔らかさと、ガツっとしたしっかりした打感を感じます。フェースの弾き感も少し感じます。いかにも中空のポコーンとした打感ではないですね。

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7番で28度と、少しロフトは立っているのですが、球はしっかりと高さが出ていました。これはタングステンの効果でしょうね。直進性は高いのですが、ロースピンですっ飛んでいくような感じではなく、適度なスピンが入って、グリーン上でもしっかりと止まっていました。飛び系アイアンと言っても、飛びだけに特化したアイアンではないですね。とても扱いやすい飛び系のアイアンです。バックフェースのデザインが他の3モデルとは違うのですが、シンプルながらウェイトビスがいいアクセントになっていてカッコいいと思います。これも軽めのカーボンシャフトで使ったのですが、90g前後のスチールシャフトで使ってみたいな〜と思いました。

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今回、HONMA「T//WORLD アイアン」シリーズのアイアン4種をコースで打ちましたが、しっかりと個性があって、それぞれに上手く作られているな〜と思いました。

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僕のお気に入りはやはり「Vx」ですが、意外に中空の「Hx」も面白そうだなと思いました。どのヘッドも本当に性能だけでなく打音や形などの部分まで妥協せずにしっかり作られています。ぜひ、皆さんも一度試打してみて、自分に合うモデルを選んでみてください。

ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ

ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。
京都府出身。様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。

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