スピンをかけなければいけない場面で藤田寛之は? 『ウェッジのフェースをほんの少し開いた上で鋭角に入れる!』
スコアが5打よくなる! 藤田寛之が教える寄るアプローチの極意 第10回

アマチュアが憧れるのが、キュッキュッと芝を噛んで止まるスピンアプローチ。ボールにバックスピンをかけるにはどうすればいいのか? その極意を大公開!
GOLF TODAY本誌 No.632/98~101ページより
取材・構成・文/小山俊正 撮影/相田克己 取材協力/葛城ゴルフ倶楽部
バックスピンのかけ方
極意1 ヘッドを上から入れる

2バウンド目でボールの勢いをいかに殺すかが勝負!
1(ファースト)バウンド目はボールが前方に進む力が強いため、2(ツー)バウンド目でボールの勢いを殺す(抑える)。バックスピンをしっかり効かすと、ボールが芝を噛んでブレーキがかかる。そこからはパットと同様、コロがってカップに寄っていくイメージで距離感を作るのが藤田流。
難しい状況でのとっておきのテクニック
バックスピン(以下スピン)をかけずにシンプルにコロがす、というのが私のアプローチの原則ですが、スピンをかけなければピンに寄らない場面があります。とくにグリーンが硬くて速い、ピンポジションが難しいといったケースは、スピンをしっかり効かせたほうが、距離感を出しやすくピンチを脱出できます。
ただし、スピンをかけるにはボールのライが良いことが絶対条件で、ラフはもちろん、地面が硬かったり左足下がりの傾斜などでは、いくらテクニックを使ってもスピンが十分にかからないので注意しましょう。
ポイントは、ウェッジのフェースをほんの少し開いた上で、鋭角な入射角を作ること。本来はボールが高く上がってしまうところを上から押さえて低く強く出す。私の場合、ヘッドの入れ方はバンカーショットに近く、2バウンド目のスピンを重要視してタテ距離を合わせます。
フェースを少し開く

鋭角な入射角を作る

下から入れるのはNG



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