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スピンをかけなければいけない場面で藤田寛之は? 『ウェッジのフェースをほんの少し開いた上で鋭角に入れる!』

スコアが5打よくなる! 藤田寛之が教える寄るアプローチの極意 第10回

2025/01/30 ゴルフトゥデイ 編集部

スコアが5打よくなる! 藤田寛之が教える寄るアプローチの極意

アマチュアが憧れるのが、キュッキュッと芝を噛んで止まるスピンアプローチ。ボールにバックスピンをかけるにはどうすればいいのか? その極意を大公開!

GOLF TODAY本誌 No.632/98~101ページより
取材・構成・文/小山俊正  撮影/相田克己  取材協力/葛城ゴルフ倶楽部

バックスピンのかけ方

極意1 ヘッドを上から入れる

硬くて速いグリーンなどではスピンを効かせたほうがボールの跳ね方やコロがりを計算しやすくタテ距離が合う。
硬くて速いグリーンなどではスピンを効かせたほうがボールの跳ね方やコロがりを計算しやすくタテ距離が合う。

2バウンド目でボールの勢いをいかに殺すかが勝負!
1(ファースト)バウンド目はボールが前方に進む力が強いため、2(ツー)バウンド目でボールの勢いを殺す(抑える)。バックスピンをしっかり効かすと、ボールが芝を噛んでブレーキがかかる。そこからはパットと同様、コロがってカップに寄っていくイメージで距離感を作るのが藤田流。

難しい状況でのとっておきのテクニック

バックスピン(以下スピン)をかけずにシンプルにコロがす、というのが私のアプローチの原則ですが、スピンをかけなければピンに寄らない場面があります。とくにグリーンが硬くて速い、ピンポジションが難しいといったケースは、スピンをしっかり効かせたほうが、距離感を出しやすくピンチを脱出できます。

ただし、スピンをかけるにはボールのライが良いことが絶対条件で、ラフはもちろん、地面が硬かったり左足下がりの傾斜などでは、いくらテクニックを使ってもスピンが十分にかからないので注意しましょう。

ポイントは、ウェッジのフェースをほんの少し開いた上で、鋭角な入射角を作ること。本来はボールが高く上がってしまうところを上から押さえて低く強く出す。私の場合、ヘッドの入れ方はバンカーショットに近く、2バウンド目のスピンを重要視してタテ距離を合わせます。

フェースを少し開く

ウェッジのフェースをほんの少し開き、オープンスタンスにして構える。ボール位置は右足の前が基本。
ウェッジのフェースをほんの少し開き、オープンスタンスにして構える。ボール位置は右足の前が基本。

鋭角な入射角を作る

ヘッドを上から入れてダウンブローに打つことで、逆回転のスピンがかかり、ボールが芝を噛んで止まる。高麗芝などの日本芝は、ウェッジのバウンス角が大きいほうが打ちやすく、スピンがかかりやすい。
ヘッドを上から入れてダウンブローに打つことで、逆回転のスピンがかかり、ボールが芝を噛んで止まる。高麗芝などの日本芝は、ウェッジのバウンス角が大きいほうが打ちやすく、スピンがかかりやすい。

下から入れるのはNG

ヘッドを下から入れると、スピンが正しくかからない。スピンがほどけたり、オーバースピンになってしまうので注意しよう。
ヘッドを下から入れると、スピンが正しくかからない。スピンがほどけたり、オーバースピンになってしまうので注意しよう。
「バンカーショットでホームラン気味にボールが飛び、強いスピンがかかってピタッと止まることがありますよね。私はアプローチでも同じヘッドに入れ方をしてスピンをかけています」(藤田)
「バンカーショットでホームラン気味にボールが飛び、強いスピンがかかってピタッと止まることがありますよね。私はアプローチでも同じヘッドに入れ方をしてスピンをかけています」(藤田)

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