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『ELYTE』のFW・UTに継承された名器のD.N.Aと「10x」

キャロウェイ米国本社の担当者が日本のメディアにはじめた語ったELYTE開発の裏側【PR】

2025/02/13 ゴルフサプリ編集部

キャロウェイの2025年モデル『ELYTE』はドライバーの注目度が高いが、実はフェアウェイウッドやユーティリティでも前作を大幅に上回る進化があった。米国本社のプロダクト戦略担当者に話を聞くと、名器『X HOT』から生まれたアイデアが画期的な構造につながっていた。

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タングステン・スピードウェーブのヒントは『X HOT』にあり

『ELYTE』のフェアウェイウッドでは過去のキャロウェイのフェアウェイウッド、さらには他メーカーのフェアウェイウッドでも見たことがない斬新な構造が採用されている。それが「タングステン・スピードウェーブ」。ウェイトをソールに溶接したり、ネジで留めるではなく、ソールから浮かせた位置でトゥ側とヒール側のタングステンをつないでいる。この構造について米国本社でプロダクト戦略を担当するザック・オークリーに話を聞いた。

ELYTE,FW

「このアイデアは2013年に発売された『X HOT』から生まれたものです。『X HOT』ではスタンディングウェーブ構造により、フェースの近い位置にウェイトを配置したことで重心位置を最適化。低スピンでありながら、打ち出し角を高くしたことで飛距離性能が格段に上がりました。『ELYTE』のタングステン・スピードウェーブも同じ発想です」

Callaway Golf Senior Product Strategy Manager ザック・オークリー(Zack Oakley)

Callaway Golf Senior Product Strategy Manager ザック・オークリー(Zack Oakley)

『X HOT』のフェアウェイウッドは2013年に“300ヤードスプーン”として大ヒットした名器。『X HOT』のヘッド内部にはフェース面に近い位置にアンダーカットインナーウェイトが搭載されている。『ELYTE』のタングステン・スピードウェーブも同じような位置にあるが、ソールから浮いているのがポイント。ザック・オークリーはその恩恵について、

「前作の『パラダイム Ai SMOKE』でもスクリューウェイトは採用していましたが、ウェイトをフェース側に持って行こうとすると、ウェイトの重さによってフェースのたわみを抑制してしまう。それを改善するために今回はフェースから離れた位置にビスを作り、ソールから浮かせる構造にしたことでインパクトしたときのフェースのたわみを邪魔しない設計にしています」
センターヒットしたときはもちろん、オフセンターヒットしたときでもフェースのたわみを最大化することで飛距離アップにつながった。

ドライバーとは異なる10倍(10x)の進化

もちろんフェアウェイウッドにもドライバー同様にコントロールポイントが10倍以上になった「Ai 10x FACE」が採用されている。コントロールポイントというのはミスヒットしたときの弾道を補正してくれるポイント。10倍になった要因についてザック・オークリーは、

「フェアウェイウッドのコントロールポイントを10倍にできた要因は、AIを解析するエンジニアの数を大幅に増員したからです。解析能力が上がったことにより、AIからアウトプットされるフェースの設計を曲線のレベルまで忠実に具現化できるようになりました。その結果としてコントロールポイントが10倍に進化しています」

ただし、そこにはドライバーとの決定的な違いもあった。

「AIにはリアルな人のスイングデータを入力していますが、ドライバーとフェアウェイウッドではミスの傾向が違います。フェアウェイウッドで一番の問題はフェースの下側に当たってしまうミスです。フェアウェイウッドの『Ai 10x FACE』は下側でミスヒットしたときでも弾道を補正してくれるフェースになっています」

ELYTE,UT

さらに『ELYTE』のフェアウェイウッドはソールのデザインも一新して、ツアープロから評価が高い『APEX UW』のソール形状に近いステップ・ソールを採用。ソール中央部分にステップがあり、ソール後方部分が高くなっていることで接地面積が57%も減少。ソールの抜けが良くなっただけではなくアドレスしたときの座りの良さにもつながった。

『ELYTE』のフェアウェイウッドは名器『X HOT』そして『APEX UW』のD.N.A.を継承しつつ、フェースのコントロールポイントを10倍にする驚異的な進化を遂げていた。ツアープロはフェアウェイウッドを変えることに慎重な選手が多い。5年、10年と同じフェアウェイウッドを使い続ける選手もいる。しかし、『ELYTE』のフェアウェイウッドはザンダー・シャウフェレ、アクシェイ・バディアが今季初戦から使いはじめた。その事実が性能の高さを証明している。

ELYTE ユーティリティ開発秘話へ続く

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