飛ばせるけど誰にでも合うとは言えなかった高弾性シャフト。扱いやすくなった理由は？

飛ぶけど扱いにくいというイメージを持つゴルファーが少なからずいた高弾性シャフト。お値段はちょっと張るけど、その性能は確かなもの。そんな高弾性シャフトが扱いやすくなって、より幅広いゴルファーにハマるようになった！ というゴルフギアライターのT島氏。大蔵ゴルフスタジオの野倉フィッターと、今どき高弾性シャフトについて語り合います。

「飛ぶシャフト」はないけど「飛ばせるシャフト」はある？

T島　突然ですが、どうもゴルファーってのは、「飛ぶクラブ」「飛ぶシャフト」というのがあると思っているようだけど、自分が持つエンジン以上の出力は出ないのだ。
野倉　自分のパワーを効率よくヘッドを介してボールに伝えることで飛ぶわけですからね。
T島　そう！　つまり“効率よく伝える“ことが大切！　というわけで、T島的には、最近高弾性シートをふんだんに使ったシャフトがマイブーム。
野倉　最近のシャフトはほとんど高弾性シートを使っているわけですが、ふんだんに使っているシャフトが増えていますね。ちょっとお値段がお高いですが。
T島　15年ぐらい前に、高弾性シャフトがプチブームとなったよね。まあ周期的に流行るというよりも、流行ったシャフトが高弾性で高価だったということなんだけど。“クレイジー”とかね。
野倉　でも、シャフトメーカーには売れ筋価格帯のシャフトに、高級ゾーンというのがあり、それは高弾性シートを使っていますよね。
T島　“高弾性って飛ぶ”という人、“高弾性って飛ぶけど扱いづらい”という人いろいろいるわけですが、かなり進化していて扱いづらさが減っている気がする。
野倉　高弾性シャフトのメリットとしては、振動収束が強くシャープなフィーリングになる。しなり戻りが速い。つまり効率よくパワーを伝えやすいことでしょうか？
T島　そうだね。ビシっとしたフィーリングがあるね。あと高弾性は高強度なので軽量シャフトに活かしやすく、シャフトの剛性を局所的に高めやすい。
野倉　デメリットを挙げるといしたら価格ですかね。あと振動がダイレクトに伝わるのでミスヒット時とかビリビリ来たりします。シャープなフィーリングの反面、タイミングが取りにくいという人も少なくない。
T島　まあ扱いづらいというか、打ち手を選ぶということは言えたよね。

野倉　T島さんが言いたいのは、今どきの高弾性シャフトは、扱いづらさが抑えられてハマる人が多くなっているよ！　ってことですよね。
T島　その通り！　私が気に入ってるのがフジクラのダイヤモンドスピーダーというシャフトです。高弾性には珍しく手元のしなり感があって、しなり戻りが速い。
野倉　フジクラはジュエルラインというプレミアムなラインナップがあって、他にもデイトナスピーダーシリーズなど高弾性シートをふんだんに使ったシャフトがあります
T島　最近では、三菱ケミカルの販売代理店であるエストリックスが出したS-TRIXX Xというシャフトがすごく良かった。このシャフトも中元調子の高弾性で、ボール初速が出て低スピン弾道が打ちやすい。
野倉　金子フィッターも、このシャフトの飛距離性能は魅力的って言ってました。あとは大蔵ゴルフスタジオで人気のデザインチューニングのVECTORの新しいモデルVECTOR GRIDも面白いですよね。飛距離性能が高くて話題になったモデルですが、さらに扱いやすくなったという。

扱いやすくなった＝再現性が高くなった。高弾性シャフト、試してみては？

T島　エネルギー効率を高くすることができる素材なんだけど、ハマる人がすごく限られていた。高弾性シャフトもどんどん進化して扱いやすくなってきたことを実感しています。昔はカッチカチのピンピンしたシャフトが多かったのよ。
野倉　僕の年齢だと知らない人も多いですけど、お客様に話を聞いたことがあります。“高弾性って飛ぶけど安定しない“と思っておられる方が意外と多いです。
T島　そうだね、高弾性を上手く使うことでターゲットをわかりやすくできる。スリリングのSYUHARIなんかは、シャフトで“タメ”を作ってくれる。
野倉　金子フィッターが愛用していますね。
T島　あとフレックス表記のわりに硬く感じることがあるので、少し柔らかめを試してほしいかも。
野倉　そうですね。高弾性というと飛ぶけけど、意外とネガティブなイメージを持っている人が多いんですが、大蔵ゴルフスタジオは全スペック用意してあるので、硬さを落とすだけでハマることもあります！
T島　そうなのよ。やっぱり打って確かめてほしいわけですよ。ネガティブな印象を持っている人に是非とも打って欲しい！！　イマドキの高弾性は違う！ って実感してもらえると思います。
野倉　そうですね。タイミングが取りやすい、扱いやすいと再現性が高まりますからミスも減り平均飛距離が上がります。安心感が生まれると気持ちよく振れるので高弾性の効率の良さが充分引き出せるんです。
T島　問題は価格だけ、か。
野倉　確かにちょっと高価ですよね。ダイヤモンドスピーダーやVECTOR GRIDが66000円、S-TRIXX Xは88000円が定価です。
T島　でも、きっちりフィッティングしたら、長く使えるから高価格は安心感に変わるね。
野倉　やっぱり高弾性は違うなぁとか思いますよね。
T島　やっぱりTOYOTAじゃなくてLEXUSでしょ みたいな。
野倉　T島さんは、飛距離と安心感はお金で買えるとコッソリ言ってます。
T島　あと努力で自分のエンジン（ヘッドスピード）をパワーアップできれば、飛距離は伸びます。
野倉　自分のエンジンのパワーを効率良く伝える高弾性シャフト。でも選び方を間違えると、高価格が無駄になりますので、ぜひともフィッティングしてください。
T島　高弾性シャフトも各種あるので、しっかり選んで飛距離アップしましょう

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T島氏のプロフィール
ゴルフ関連のライター、動画撮影編集、ブロガー、フォトグラファー、YouTuber的な（笑）、いろいろやってます。ゴルフ、クルマ、カメラ、音楽、映画、ガジェット、が好きです。以前は、店舗の運営、出店、立て直しを25年やってましたが、何故かこんな仕事をしています。

大蔵ゴルフスタジオ

上記動画はT島氏が特派員ブログを勤めている東京都世田谷にあります大蔵ゴルフスタジオの説明。大蔵ゴルフスタジオ世田谷のクラブフィッティングの流れを説明しています。

取材協力／大蔵ゴルフスタジオ世田谷
住所：〒156-0053 東京都世田谷区桜3-24-1 オークラランドゴルフ練習場内
営業時間：11:00〜19:00
定休日：毎週月曜日
TEL：03-6413-9272
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