オーバーもショートもイヤ! と思うとミスになる

A.「どんな状況でも持ったクラブの距離をしっかり打ちましょう!」

先日あるアマチュアゴルファーの方から、「1本のクラブで距離が変わってしまう。強気に攻めるとオーバーするし、安全策で行くと手前にショート。どうしてですか?」というご質問を受けました。本人はスイングよりもメンタルが大きく影響していると考えたようです。

自分の心理状態で距離が変わるのは、確かによくあることです。同じ7番アイアンでギリギリ届くかどうかの場面で、「しっかり届かせよう」と思うのと「手前の花道でもいいや」と思うのとでは結果が違って当然でしょう。私が考えるには持ったクラブ以上のことも、以下のこともしなくていいのです。状況次第では「このクラブを持ってオーバーしたら仕方ない」とか「ショートしても仕方ない」という割り切りの気持ちが必要です。

一番いけないのは「オーバーもショートも嫌だ」と思うこと。たとえばグリーンの手前に大きな池があって、池が怖いから大きめのクラブを選択した。でもピンをオーバーするのも嫌がっては、インパクトがつい緩んで池ポチャという結果になりやすいのです。

池を避けたくて大きめのクラブを持ったなら、ピンをオーバーするのは仕方ないこと。優先順位というものがあって、手前の池は絶対に避けたい。本当はピンの奥も嫌だけど、手前の池を避けるには奥にいっても仕方ないと気持ちを整理して、持ったクラブの距離をしっかり打つことに集中しましょう。

同じことはバンカー越えのアプローチにも当てはまります。バンカーには入れたくない。でも手前側のピンの近くに寄せたい。そんなどっちつかずの心理状態のままで打つとチャックリしてバンカーにつかまりやすいので、ピン奥までの距離をイメージして打ちましょう。パットも同様です。ラインを薄く読んでカップに届かせるなら1〜2メートルくらいオーバーはOK。ラインを厚めに読んで手前からジャストタッチで入れようと思ったなら手前ショートも仕方ないことです。


北野正之(きたの・まさゆき)
1966年5月18日生まれ。93年プロ入り。松原ゴルフガーデン(埼玉県草加市)やサザンヤードCC(茨城県水戸市)などで多くのアマチュアをレッスン。


スコア80台でラウンドするためのゴルフ学


Season2 VOL.06 マネジメント編へ

シリーズ一覧へ