「ドッグレッグ」は直角に近いほど最短ルートが正解になる
マネジメントは 「自分の正解」を探すことが大事
山下美夢有プロと竹田麗央プロ。2人ともキャディバッグをかつがせて頂いたことがある間柄ですから、海外ツアーの大活躍を大変うれしく思います。2人ともドライバーが得意ですが、得意の内容は違います。山下プロはフェアウェイに置くのがうまくて、竹田プロは距離を出すのがうまい。距離が違うのですから、コースマネジメントの考え方が大きく変わってくるのは当然のことです。
私が思うにはマネジメントには正解なんてありません。大事なのは「自分の正解」を見つけることです。たとえば右ドッグレッグホールを例にあげましょう。木越えのショートカットはリスクが大きいから、フェアウェイ左サイドを狙ってセーフティに打つ。2打目の距離が長くなっても、2打目でグリーン方向を狙いやすい。「遠回りルート」で攻めるのがこの場合のセオリーと考えられています。
ドッグレッグホールは自分の飛距離次第でティショットの狙いどころが変わる
経験が浅くてドライバーがあまり飛ばないし、今のところは100切りが目標の人ならセオリーに当てはめてもいいと思います。でも90切りを目指すレベルならドライバーを安定して打てるでしょうし、飛距離もそれなりに出せるはず。今はクラブやボールなどの道具が進化して、中上級レベルのゴルファーたちも飛距離が伸びています。フェアウェイ左サイドに安全に打ったつもりが飛びすぎて左の林まで行ってしまったというケースもあり得るのです。
案外知られていないことですが、右ドッグレッグのホールでいえばコーナーの曲がり角が直角に近いほど、最短ルート狙いでいくとフェアウェイの幅が広く使えます。木越えならキャリーで何ヤード打てればショートカット狙いの成功率が高いのか、谷越えの場合は何ヤード打てばコーナーの先のフェアウェイまで届かせられるのか。
リスクも頭に入れつつ、自分のベストルートを探すことがマネジメントの醍醐味です。よく耳にするセオリーが絶対に当てはまるわけではないのです。
清水重憲(しみず・しげのり)
1974年生まれ、大阪府出身。97年にプロキャディとなり、谷口徹、上田桃子、イ・ボミらの賞金王、賞金女王獲得に貢献するなど第一人者として活躍。プロキャディ最多の通算40勝を誇る。




