ヤマハ「DD-1」と「DD-2」どっちが飛ぶ? 野村タケオが新生「RMX」を打ち比べ!
野村タケオのゴルフ実験室
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ヤマハゴルフから発売となったRMX(リミックス)シリーズの新しいドライバーをコースで試打してきました。今回の新作はなんとフェースがカーボンになっているんです。一体どんな打感で、どんな性能に仕上がっているのでしょうか。
〈取材・文・写真提供 野村タケオ〉
「DD-1」と「DD-2」はどう違う? 性能と打感をコースで体感
今回僕は試打したのはヤマハゴルフの「RMX DD-1」と「RMX DD-2」です。「RMX」シリーズといえばプロも使うアスリートモデルというイメージなのですが、どんなドライバーに仕上がっているのでしょうか。
今回のモデルの目玉はなんと言ってもカーボンフェース。これがただのカーボンではなく、ヤマハと三菱ケミカルが共同開発した「8軸積層カーボンフェース」なんです。従来の4軸や6軸を超える8方向に積層されたカーボンが、インパクト時のエネルギーロスを最小限に抑え、初速を最大限に引き出します。
そして「新バルジ設計」も採用されています。バルジとは、フェースの横方向の丸みのことですが、ヤマハはこのバルジを精密に設計し直しました。この新バルジ設計により、打点が左右にブレた場合でも、ギア効果を最大限に利用して、ボールをターゲットラインに戻そうとする力が強くなっています。
またフェース面に施した凸凹特殊塗装により、すべりによる方向のバラつきを抑制。ドライ条件の時だけでなく、雨などのウェットな条件の時にもスピンが安定するようになっています。
今回試打したクラブは「DD-1」「DD-2」ともにロフト9度で、シャフトは純正の「TENSEI GR 50」のフレックスS。これはカタログ数値で53gでトルク5.6の中調子ということです。クラブの長さは45.5インチでした。
まずは「DD-1」から打ちます。ヘッドは450ccと少し小ぶりで、形状は少しネック側がシェイプされた洋梨形状。これはなかなかいい顔をしています。左に行きそうな感じがあまりしませんね。
ソールのデザインはとてもシンプルで「RMX」ロゴと、トウ側にヤマハのロゴが刻印されています。ヘッドの後方にはスタンダードポジション、DRAWポジション、FADEポジションのウェイトポートがあります。そこに10gのウェイトが装着されているので、それを移動させることでつかまり具合を調整できるんですね。
打ってみると打感は少し軽めながら、しっかりと弾いてくれるような感覚があります。打音は「カコッ」という音でチタンなどとは違う独特の感じ。しかし反響は少ないし、高い音でもないので、これはこれで悪くないです。
弾道は中高弾道という感じで、つかまりはそこそこ。左に行く感じはしませんが、つかまらないわけでもないです。フェードヒッターの僕だと、気持ちよくフェードが打てました。スピンは少なめで、打感的には芯を食うような感覚があまりなく、どこに当たっても同じような打感になるような感じ。飛んでいるのかどうか分かりにくいのですが、ボールのところに行ってみると結構飛んでいるんですよ。これはカーボンフェース独特のものなんでしょうかね。
曲がり幅は少なめですが、僕はヒールヒットのミスが出やすいのですが、ヒールヒットしても左に打ち出されてからしっかりとフェードになってフェアウェイに戻ってきました。これがヤマハさんの言う「新バルジ設計」の効果なんでしょうね。スピンが入って戻ってくるので、飛距離は多少落ちますが、真ん中に戻ってきてくれるってのはありがたいです。
操作性という点ではヘッドの操作はしやすいですが、曲は幅は少ない感じがしました。ある程度の打ち分けはできそうですが、セミオートマチックって感じのヘッドのような気がします。
次に「DD-2」です。こちらは460ccで、ヘッド形状も少し後ろに長めの形になっています。投影面積が大きめで安心感がありますね。
デザイン的には「DD-1」とほぼ同じですが、ウェイトポートがスタンダードポジションとDRAWポジションの2箇所になっています。装着されているウェイトはこちらも10g。
打ってみると打感や打音に関しては「DD-1」とほぼ同じ感じで、爽快感があります。
弾道は高弾道で、ロフト9度でもけっこう楽に上がってくれました。こちらもオフセンターヒットでもあまり打感などが変わらず飛んでくれます。
つかまりはかなりいいですね。ドローヒッターだと少し左が怖くなるかもしれません。僕だとつかまりのいいストレートボールになることが多かったですね。飛距離性能は「DD-1」と同じくらいでしたが、キャリーはこちらの方が出てそうな感じがしました。
曲がり幅はかなり少ないですね。ミスヒットしてもヘッドのブレが少なく、曲がりにくさはこの「DD-2」の方が優れています。特にスライサーにはかなり良さそうな感じ。操作性という面ではほぼ無いと思った方が良さそうです。オートマチックにつかまって高弾道になり、安定して飛ばせるヘッドだと思いました。
今回ヤマハゴルフの「DD-1」「DD-2」ドライバーをコースで試打しましたが、どちらも飛距離性能も悪くないし、曲がり幅の少ない、よくまとまったドライバーだと感じました。僕が選ぶなら「DD-1」かな。「DD-2」のつかまりの良さと曲がらなさは魅力ですが、弾道は「DD-1」の方が好みですね。
ぜひ皆さんも一度打ち比べてみてはいかがでしょうか。
ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。
京都府出身。様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。
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