オーバーラッピングは左手主体。右手の使用を抑えるグリップ

前回はパターのグリップを紹介しましたが、ショットについても教えてほしいとのリクエストがあったので、今回はショットのグリップについてお話します。

まずはアマチュアゴルファーの大多数が取り入れているインターロッキングとオーバーラッピングについて。50代以上の方の場合、疑問を抱く余地もなく、いきなりどちらかのグリップで握らされてゴルフをはじめ、そのまま現在に至っている人が多いと思います。そんな人は各々のグリップの特性を知らないかもしれないので、ここであらためて確認しておきましょう。

右手の小指と左手の人さし指を絡ませて握るインターロッキングは、クラブを扱うにあたって必要な支点と力点が明確になるグリップです。具体的には左手の中指、薬指、小指の3本が支点、右手の人さし指、中指、薬指が力点になります。なので、絡ませている右手の小指と左手の人さし指は握っていません。そこを境に支点と力点が分かれ、両者を意識した使い方ができるのでフェースローテーションがしやすいメリットがあります。2本の指を絡ませつつギュッと握ってスイングしている人は、インターロッキングの利点を生かせていないかもしれません。

オーバーラッピングは、どちらかというと左手に主導権を握らせるタイプのグリップで、右手は添えているだけの感じです。「スイングは左手でリードする」、「左手で打つ」など左手を意識することをすすめるプロは大方オーバーラッピングです。利き手の右手首を使いすぎないようにすることがポイントなので、ダウンスイングでアーリーリリースになってすくい打つ傾向のある人は、本来のオーバーラッピングの使い方ができていない可能性があります。

心あたりがある人はダブルオーバーラッピングを試してみるといいでしょう。これは右手の小指と薬指の2本を左手に乗せるスタイルのグリップ。オーバーラッピング以上に右手の使用を抑えられるので左主体で振りやすくなります。

最近目にすることが多くなったベースボールグリップですが、以前は左右両手の指を絡ませたり重ねたりしないスタイル全般のグリップを指しましたが、今は左手の親指を伸ばして右手で包み込むスタイルをベースボールグリップ、野球のバットと同じように10本全部で握るグリップをテンフィンガーと呼んでいます。どちらも親指の負担が減ることとコックがしやすいのがメリット。上からクラブを押さえつける傾向のある人や、それによってコックがしづらい人は、両方とも試してみるといいでしょう。ただ、どちらかといえばテンフィンガーの方が力が入るので非力な方やジュニアゴルファーにはおすすめです。

勝又優美
かつまた・ゆみ JLPGAティーチングプロA級。就職したホテルが所有するゴルフ場勤務となりゴルフをスタート。ゴルフを楽しむ人々にふれ、日本の大人たちを笑顔にしたいとティーチングプロの道に。2010年に認定ティーチングプロとなり13年には A級ライセンス取得。やさしくてきめ細やかな女性らしいレッスンで大人気。堀尾研仁氏主宰の「KEN HORIO GOLF ACADEMY」に所属。