飛びと寛容性の秘密は360°アンダーカットがもたらす“しなり”にある

QUANTUMアイアン」の開発テーマは、ずばりボール初速をアップさせると同時にアベレージゴルファーの打点ミスを減らすこと。そのカギを握っていたのはフェースのたわみだ。そこで「QUANTUMアイアン」では、有効打点エリアをフェース周辺部まで拡大できるフェースカット+360°アンダーカットキャビティ構造を採用。さらに、ソールのウエイトがたわみを妨げないよう、ウエイトとソールの接触面を出来る限り小さくしてその間にウレタン・マイクロスフィアを配置。ローポイントでヒットした場合でもフェース下部がしっかりたわむことで高初速・高弾道・適正スピンの飛んで止まる弾道が打てるようになった。また、フェース全体がたわみやすくなったためAI設計による弾道補正効果もさらに体感しやすくなっている。

キャロウェイお得意の360°アンダーカットとフェースカップ構造によりたわみエリアが拡大。ウエイトとソールの間にウレタン・マイクロスフィアをサンドイッチ。フェース下部で打ってもたわみやすく、心地よい打感が得られる。

「MAX」も「MAX FAST」も設計意図がハッキリしているから選びやすい

今回発売された「 QUANTUMアイアン」はサイズとグース感がほどよい「MAX」と大型でグースの強い「MAX FAST」の2機種。それぞれの飛びと打ちやすさを石井がコースで評価した。

お助けアイアンの範疇から飛び出した「MAXアイアン」

  • 「昔の『Xツアーアイアン』(2005)を思い出しました。次のラウンドでも使ってみたいですね」(石井)

「シリーズ全体でカッコよさが増した『QUANTUM』ですが、その中でいちばん目を引くのが『MAXアイアン』です。ヘッドが大きすぎず、ネックもストレートに近い見えかたです。ひっかける感じもなくアベレージゴルファー向けのアイアンには見えません。打ってみるとフェースカップ構造らしい弾き感がありますが、以前のモデルと比べるとかなり打感はやわらかく感じます。ロフトが少し立っていますが球は浮いてくれて、飛び系にしては止まりやすいです。自由自在とはいいませんがドローやフェードをイメージしながら打てます」(石井)

「MAX FASTアイアン」が「QUANTUM」のメインストリームといってもいい

  • 「昔はシャープだった『MAX FAST』が大型のグースモデルに変身。球がかんたんにつかまってロフト以上に上がります」(石井)

「『MAX FAST』のほうは『MAX』と逆に前作よりもサイズアップしました。フェースが大きくてヒールも高いのでさらに弾きが強いけれど音はちょっと低めです。ロフトは立っている割に球は上がります。7番で28度なのに30度か31度くらいの高さが出ます。打球面がヒールに寄っているので大きなフェースでも反りやすい印象で実際に球はつかまります。ミスヒットにも強く、よほど大きなミスをしない限りグリーンの方向に飛んでくれるので、アベレージゴルファーにはすごく安心して打てるアイアンです」(石井)

「QUANTUMアイアン」は、飛び系=ラクに飛ばせてやさしいけれど操作性は二の次、という従来のイメージをいい意味で裏切る完成度だ。360°アンダーカットとフェースカップによる初速性能と寛容性はそのままに、見た目や打感、抜けの良さまで丁寧に作り込まれている点が印象的。シャープさと操作性を備えた「MAX」と、圧倒的な安心感でミスを最小限に抑える「MAX FAST」。2モデルに集約されたことで、自分のゴルフに合う選択がしやすく、実戦で結果を出したいアベレージゴルファーにとって非常に完成度の高いシリーズに仕上がっている。