グリーン上で冴えた久常 この日決めたパットのトータル距離は48メートル!!
前年のポイントランキング上位50位以内など限られた選手しか出ることのできない「シグニチャーイベント」の2026年シーズン初戦となった今大会。
直近2試合が10位、2位と2週連続トップ10と好調の久常は、「スイング5」(今回は出場資格を持たない選手の開幕からのポイントランキング上位5人)のカテゴリーで急きょ出られることになりました。
ホールアウト後のインタビューで「朝一番のスタートだったから前半はグリーンが綺麗だったので」と流ちょうな英語で答えた通り、この日はパットが冴えました。
2番パー5は9メートルに2オンさせ、9メートルのイーグルトライはわずかに切れたものの、続く3番は9メートル弱を決めます。
4番では12メートル弱を沈めて早々に3連続バーディーを奪うなど、この日の18ホールでカップインさせた距離のトータルは実に158フィート(約48メートル)にもなりました。
メジャー覇者の名前がズラリと並ぶシグニチャーイベントの歴代優勝者
2024年にシリーズが始まり、今シーズンは8試合が行われる「シグニチャーイベント」の優勝者を見ると、今大会のディフェンディングチャンピオンはローリー・マキロイ。
6月の「メモリアル・トーナメント」はスコッティ・シェフラーが連覇中。
「マスターズ」翌週の「RBCヘリテージ」は昨年ジャスティン・トーマスが勝ち、松山英樹も2024年「ジェネシス招待」に勝っているなど、メジャー優勝を経験した大物の名前がズラリと並びます。
優勝で得られるポイントは700ポイントで通常大会の500ポイントを大きく上回り、メジャー4大会と「プレーヤーズ選手権」の750ポイントに次ぐものとなっていることからも“格上”の大会であることがわかります。
シグニチャーイベントで初優勝ならPGAツアー史上初
このように勝つためにはメジャー制覇級の実力が必要な「シグニチャーイベント」で久常はツアー初優勝へ向けて好発進しました。
もし今大会でPGAツアーでの初優勝を達成することになれば、史上初のことになるのです。
メジャーやWGC(世界選手権シリーズ)が世界ランキングやPGAツアー以外の主要ツアーのランキング上位などの資格があるのに対して「signature」(代表的な)という意味が冠に付く「シグニチャーイベント」に出られるのはPGAツアーのメンバーのみ。
まさにツアーを象徴するイベントとして始まった大会で初優勝を挙げた最初の選手となれば、本人や日本のファンが嬉しいのはもちろん、PGAツアー内での存在感も増すことは確実です。
この日のPGAツアーの海外向け配信の締めも「ジャパニーズ・スーパースターのリョウ・ヒサツネがトップでスタートした」だったので、期待されていることが伝わってきます。
先週プレーオフ負けの松山はティショットを修正してシェフラーと“直接対決”
先週の「WMフェニックス・オープン」でクリス・ゴッターアップにプレーオフで敗れた松山は、最終日のフェアウェイキープがわずか3回。プレーオフでは池に落としてしまいました。
それがこの日はフェアウェイを外したのは1回だけと見事に修正して6バーディー、1ボギーの67で回って19位で発進しました。
同組の世界ランキング1位のシェフラーは全体的に精彩を欠いてバーディーとボギーが3つずつのイーブンで62位での発進となりました。
それでも先週は初日73(2オーバー)から最終的にはゴッターアップと松山に1打差の3位まで浮上。その前戦の「ジ・アメリカンエクスプレス」では優勝しているので、松山とともに2日目以降は順位を上げてくるでしょう。
リーダーボードを見るとゴッターアップは2打差の4位。連覇を狙うマキロイも4アンダーの28位にいます。
こうした猛者たちを相手に久常は史上初の快挙を達成できるのか。
2日目以降も引き続き注目です。
(文/森伊知郎)







