クラブを短く持つだけでミート率が上がり、フェアウェイキープしやすい!

スタートから最高のショットを打とうと思うとプレッシャーが余計に高まる

朝一番のティショットはアマチュアゴルファーだけでなく、トーナメントを闘っているツアープロたちも緊張します。ただツアープロたちは場慣れしているので緊張にうまく対処できますし、むしろ緊張をプラスにとらえています。「ドキドキワクワクの緊張感があってこそプレーのパフォーマンスが上がる」と多くのプロが公言しているくらいですから。

でも多くのアマチュアゴルファーにとっては月に一度、あるいは何カ月振りかのラウンドとなればスタートホールでは強烈なプレッシャーで心臓がバクバクして落ち着かないことでしょう。後続のプレーヤーたちの視線もあるから、朝イチからナイスショットで飛ばしたい。一方でいきなりチョロしたり大スライスを打ったりして恥ずかしい思いもしたくない。そんな具合に緊張感が負の方向に働いてはミスしてしまうのが目に見えています。

朝イチから思い切り振り回すと取り返しのつかないミスショットが出やすい。

スタートホールのティショットは暖機運転のつもりで打つようにしましょう。ツアープロたちも完璧なショットを打とうなんて思わずに、とにかくフェアウェイに行けばいいくらいの気持ちでラクにスイングしています。ですからアマチュアの皆さんも百点満点のショットを打とうなんて考えないこと。百点を求めると0点の結果もあり得ますが、50~60点くらいでOKという気持ちになれば成功率がかなりアップするはずです。

グリップの真ん中を握ればスイングがコンパクトになり、ナイスショットの確率がアップ

前置きが長くなりましたが、朝イチのティショットのように一番緊張する場面でとにかく曲げたくない、飛距離もちゃんと出したいなら、クラブを短く持つのが一番です。というよりこの方法しかないと私は思います。飛ばそうとしてクラブを普段の長さに持って大振りするとフェースの芯に当たりにくいですが、クラブを短く持つだけでスイングが自然にコンパクトになり、フェースの芯に当てやすくなります。

どのくらい短く持つかというとグリップの真ん中を持ち、グリップエンド側を指3本くらい余すのが目安です。ヘッドスピードが少し落ちるので距離は出なくなります。普段よりもシャフトが硬く感じられてボールの高さを出しにくい面があるけれども、フェアウェイに早く着弾するため曲がり幅を小さく抑えられてフェアウェイをキープしやすい。要は結果を出しやすいということです。

グリップエンド側を指3本くらい余して握るのが目安だ。
短く持つだけでスイングが自然にコンパクトになり、大振りを防げる。
ミート率が上がり、振り抜き感覚もスムーズ。スイングのバランスがよくなる。
飛距離は少し落ちるが、フェースの芯に当てやすくて曲がり幅が小さい。

最近のツアープロはクラブを短く持つ人が増えましたが、これは飛距離よりも正確性を重視しているからでスタートホールやフェアウェイが狭いホール、風が強い日など曲げたくない場面ではとても有効です。ただしクラブを極端に短く持つのは避けましょう。

クラブを短く持ちすぎるのはNG。極端ではミート率が悪くなるからだ。

クラブを短く持ったことのない人は、いきなり短く持っても違和感でしかないかもしれません。普通の長さに持つときと少し感覚が変わるので、普段の練習で慣れておく必要があります。練習場でドライバーを10球打つとしたら、そのうちの3球はグリップの真ん中を握って打ちましょう。状況に応じてクラブを持つ長さを変えて打つコツを覚えれば、朝イチの不安も解消できるはずです。

小池正次
こいけ・しょうじ

1966年12月28日生まれ、北海道出身。JPDA(日本プロドラコン協会)ツアープロ。ドラコン公式記録は370ヤード。2020年からYouTube『ゴルフ飛ばしてなんぼ!』を配信開始し、現在フォロワーは22万人を超える。関東と北海道を拠点に多くのアマチュアをレッスンしている。親切で分かりやすい指導法で人気。2024年5月、丸山ゴルフセンター(千葉県船橋市)にゴルフスタジオ『ゴルフ飛ばしてなんぼ!』をオープン。