上がり4連続バーディーで逆転優勝!
鮮やかな逆転でした。前半は1バーディー、1ボギーにとどまったものの、バックナインに折り返すと一気にギアを上げます。
10番パー5では前週から使い始めたばかりの「GT1」(タイトリスト)の3Wで1.5メートルに2オンさせてのイーグルで勢いに乗ると、15番から圧巻の4連続バーディーで後半は30で回り、2位に2打差をつけての優勝。
ツアー通算4勝目は念願の地元、宮崎での勝利となりました。
18番ホールのグリーンサイドには大山志保、柏原明日架に菅楓華。オフに腰を手術した影響で今大会は欠場していた高校の後輩、脇元華も駆けつけ、同じ宮崎出身者の“オールスター”ともいえる面々が祝福していたシーンが印象的でした。
宮崎は女子ツアーのシーズン優勝者とランキング上位者だけが出られる最終戦「リコーカップ」と男子ツアーの「ダンロップフェニックス」が開催され、冬でも温暖な気候から一般ゴルファーにも人気のある“ゴルフパラダイス”です
史上3人目の快挙を“宮崎オールスター”が祝福
通算45勝の大迫たつ子さんも輩出していますが、地元出身選手で優勝を果たしているのは過去に大山志保(※2005&2013年の「リコージャパン」で2度達成)と山内日菜子の2人しかいませんでした。
永峰が卒業した宮崎日大高校は会場のUMKカントリークラブから車で5分ほどの至近距離。高校時代は放課後にバッグを担いで「2日に一度ぐらい」(永峰)の頻度でラウンドしました。
ですが、知り尽くしているが故に感じてしまうものもあります。今大会は過去に11回出場しているものの2017年の11位が最高成績でトップ10はなし。予選落ちも4回と思うような成績が出せていません。
その理由が風向き。
「西風だと、ロケーション的に私の打ちにくい方向に風が吹くんです」と永峰は言います。
去年までの「アクサレディス」では通算28ラウンドして60台は2017年大会初日の一度だけ。逆にオーバーパーが半数の14回になっていました。
それが今年は「3日間ずっと東風が吹いていたのに助けられたというのはありますね」と文字通りの“追い風”が吹いていたことで70-67-66と自己ベストを2度も更新。
2日目のラウンド後には「日本で一番勝ちたい」と話していた大会で最終日に4連続バーディーでのフィニッシュ。18番も二段グリーンを上がる7メートルのロングパットを決めて逆転優勝を飾ることができたのは、全ての風向きが永峰の背中を押す方向に吹いていたのでしょう。
九州出身者が地元で勝つと「女王」になる!?
出身の都道府県で優勝して「故郷に錦を飾る」のはプロゴルファーなら憧れること。
昨シーズンは吉田優利(千葉)、内田ことこ(北海道)と金澤志奈(茨城)の3人が達成しましたが、日本の女子プロゴルフ元年の1968年に「日本女子オープン」で樋口久子さんが達成して以後、過去には38人(50回)しか成功者がいません。
この枠を「九州」に絞ってみると、永峰以前に達成していたのは8人。このうち、平瀬真由美、不動裕理、上田桃子、竹田麗央(熊本)と大山の5人が賞金女王になっており、半数を超える高い確率で頂点を極めているのです。
会見で年間女王について聞かれた永峰は「佐久間さんがだいぶ強いので、勝つためにはまだ足りない部分があると思う」と話した一方で「春先に勝ったからこそ、当初と違うちょっと上の目標も立てられると思う」と、ターゲットに据える可能性を示しました。
表彰式のスピーチでは「来年、もっと大きくなってここに帰ってきます」と言いました。
大きくなって、が「女王」の肩書きを引っさげてとなるのかに注目です。
(文/森伊知郎)







