勝みなみは最終日7バーディー、ノーボギーで過去2年の優勝スコアを上回る

「フォード選手権」は連覇と2週連続優勝を狙うキム・ヒョージュと、2年前に始まった大会の初代チャンピオンでもあるネリー・コルダが激しく優勝を争う展開に。

結果はヒョージュが通算28アンダーまで伸ばして2打差で逃げ切りました。

勝みなみも最終日は7バーディー、ノーボギーの65と伸ばして一時はコルダと並ぶ大健闘で今シーズン初のトップ10入りとなる3位に。

通算23アンダーは過去2年のヒョージュとコルダの優勝スコアを上回っています。

“たられば”になってしまいますが、今年もヒョージュが初日と3日目の2度も61という爆発的なスコアを出していなければ優勝争いをしていた可能性は十分にありました。

岩井千怜は最終日は71と伸ばし切れなかったものの通算17アンダーの9位で、女王ジーノ・ティティクルと優勝争いした「ホンダLPGAタイランド」に続いてシーズン2度目のトップ10入りをしました。

勝と千怜は最終日フェアウェイキープ率100%! 勝の飛距離は307ヤード!!

勝みなみと岩井千怜の2人、最終日はなんとフェアウェイキープ100%でした。さらに最終日の飛距離を見ると、勝が307ヤード。千怜も294ヤードを記録しました。

これはシーズンスタッツと比較すると勝が約30ヤード。千怜は約40ヤードも上回っています。理由は乾燥した砂漠の気候でいつもよりランが出たことです。

アマチュアなら普段よりこれだけ飛距離が伸びれば大喜び! ですが、プロとしては想定外の転がりでラフやトラブルのエリアまで行ってしまう可能性を考えると、単純に喜べるものでもありません。

飛距離が大幅アップでも喜ぶわけには…

砂漠で空気が乾燥しているとはいっても、キャリーの伸びは数ヤードでしょうから、トータルで伸びている大部分はランが増えていることになります。

それで風向きと強さを読み、着弾後にかなり転がってもトラブルはもちろんラフにも行かずフェアウェイをキープできる的確な落とし場所にボールを運ぶ。

この難解な作業をパー3以外の14ホール全てでできたのは素晴らしいことです。

4ラウンドのトータルで見てもフェアウェイを外したのは勝が6回。千怜はわずか4回という驚異的な正確性でした。

次戦の新規大会はコースとの相性良し

ラスベガスで開催される次戦の「アラムコ選手権」は新規大会ですが、このコースでは2021年から昨年までは「Tモバイル・マッチプレー選手権」が行われており、勝は一昨年にベスト8に進出している相性の良さなので、大いに期待がかかります

日本勢では古江彩佳が2022、2023年と2年連続で決勝に進出しました。

LET(ヨーロッパ女子)ツアーとの共催で行われる大会の賞金総額は400万ドル(約6億4000万円)でシーズン序盤の試合では最高額となっています。

「フォード選手権」で優勝争いしたヒョージュとコルダも出ますが、その中で優勝争いすることに大いに期待がかかります。

言わずと知れたカジノの街で“一攫千金”を果たしてほしいものです。

(文/森伊知郎)