つま先下がり×ラフ×右池 この状況が難しい本当の理由

先日ゴルフ友達とラウンドしている時にこんな話になりました。ゴルフ友達から「前のミドルホールで2打目をひっかけて左の傾斜に。ピンまで残り90ヤードだけど、つま先下がりのラフだった。グリーン右は池で、しかもピンは右サイド。ピンを狙ったら、予想以上に右に出て池ポチャ。どう攻めるべきだった?」と聞かれました。私は「ピンを狙っていたの? あの3打目はやってはいけないミスだったよね。グリーンの左サイドからセンター狙いなら池ポチャは避けられたかもね」と答えました。ゴルフ友達から「残り90ヤードでもピン狙いはダメなの?」とさらに聞かれました。私は「距離は短めだけど、つま先下がりのラフはアマチュアゴルファーにとってはなかなか難しいシチュエーションだよね」と答えました。

残り90ヤードと聞くと、距離だけならウェッジでピンを狙いたくなる場面です。しかも3打目なので、できれば寄せてボギー、うまくいけばパーを拾いたいと考えたくなる場面です。ですが、今回のようにボールが左の傾斜に外れ、つま先下がりのラフに止まっている状況は、距離の数字以上に難しいです。つま先下がりは、普段より前傾が深くなりやすく、足場も不安定になるので、思ったよりクリーンに当たりません。さらにラフだと、芝の抵抗でフェースの入り方や抜け方が安定しにくく、距離も方向もばらつきやすくなります。

私自身も、この手のライでは、きれいに打とうとした時ほどダフリ気味になったり、逆に上体が起きて薄く入ったりすることが多いです。しかも今回は、グリーン右が池で、ピンも右サイドです。これがさらに厄介です。3打目になると、どうしても寄せたい気持ちが強くなりますが、寄せたい方向と危険な方向が同じ右側に重なっています。つまり、ライの難しさに加えて、判断の難しさも大きい場面です。フェアウェイからの90ヤードならピン方向を見ながら打てても、このライでは少しのミスが大きな結果の差につながります。アマチュアゴルファーにとって怖いのは、寄らないことよりも、ここで池を絡めてダボやそれ以上を引き寄せることです。だからこの場面では、まずショットの難しさを理解したうえで、どこまでを成功と考え、どこからを失敗と考えるかをはっきりさせておくことが大事だと思います。

狙うのはピンではない!安全エリアを決めるのが最優先

この状況で私がまず考えるのは、ピンに寄せることではなく、右の池をプレーから消すことです。ピンが右に切ってあると、どうしてもそこに目が行きますが、つま先下がりのラフから90ヤードを打つ時点で、すでに通常のフェアウェイからの90ヤードとは別物です。だから私は、ピンをそのまま目標にするのではなく、グリーン中央から左サイド、安全幅が広いなら左手前の花道寄りを狙いどころにします。右の池に近いラインを最初から選ばないことが、この場面ではいちばん大事です。アマチュアゴルファーとして実感するのは、こういう場面でピン方向に打ってうまくいく時もある一方で、失敗した時のダメージが大きすぎるということです。グリーン中央から左に乗れば2パットのボギーで済みますし、左手前の花道でも寄せワンのチャンスはあります。でも右に出れば池の可能性があります。成功した時の見返りより、失敗した時の損失の方がずっと大きいわけです。だから私は、この場面ではピンを狙うのではなく、ボギー以上を確保しやすい場所を狙うべきだと思います。短い距離ほどピンに目が行きやすいですが、難しいライほど狙いを広く取る。この考え方が、アマチュアゴルファーにはかなり大事だと感じます。

番手は大きめ×コンパクトに振る 再現性を上げる打ち方

番手選択は、私は少し大きめの番手を持って、コンパクトに打つ考え方が合うと思います。つま先下がりのラフからは、いつもの90ヤードぴったりの番手でフルショット気味に打つと、バランスが崩れやすくなり、インパクトも安定しません。しかもラフの抵抗があるので、しっかり振ったつもりでも距離が落ちることがあります。だからこそ、ギリギリの番手で距離を合わせにいくより、少し余裕のある番手で振り幅やスピードを抑えた方が、結果的に再現性は高くなります。

私なら、普段の90ヤード用の番手より1つ上の番手を持つか、同じ番手でもフルショットではなく、しっかり振り切れる範囲のコンパクトなスイングを選びます。打ち方も、ピンに寄せるための繊細なショットというより、まずは安全地帯にボールを運ぶショットに寄せた方がいいです。こういう場面で高さやスピンを細かく合わせにいこうとすると、かえってミスが増えやすくなります。つま先下がりで右の池が気になる状況では、上手く打とうとするほど体が止まりやすく、インパクトも不安定になりやすいです。なので、必要以上に止めようとしたり、高い球で攻めたりせず、ややコンパクトに振って、しっかり前に運ぶことを優先したいです。ここで大事なのは、距離をぴったり合わせることより、右に大きく外さないショットを打つことです。3打目なので寄せたい気持ちはありますが、この場面はベタピンを狙う場面ではなく、まずグリーン左半分か花道左に運んで、そこから2パットや寄せワンを狙う場面だと思います。

OKなミスとNGなミスを分ける 右だけは絶対に避ける

最後に、この場面でいちばん大事なのは、許容できるミスと避けたいミスをはっきり分けておくことだと思います。私なら、左に外すミス、少しショートして左手前に落ちるミス、グリーン左サイドに乗るミスは全部OKと考えます。ピンには遠くても、次の一打で十分勝負できますし、少なくとも池のプレッシャーからは逃げられています。ミドルホールの3打目なら、ここで安全に4打目を打てる形を残せるだけでも価値があります。こういう場面でスコアを守るには、ベストショットではなく、悪くてもこの程度で収まるショットを基準に考えるのが大事です。アマチュアのラウンドは、スーパーショットの数より、大きなミスを減らせるかどうかでスコアが決まることが多いからです。

逆に、絶対に避けたいミスは右へのミスです。右プッシュで池に入る、右を嫌がるあまり変に操作してミスする、ピン方向に強引に打って中途半端に右へ出る。このあたりは全部、今回の場面でいちばんやってはいけないことです。3打目で残り90ヤードなら、気持ちとしては寄せたいですが、だからこそ欲が出やすいです。私はこういう場面では、パーが取れたらラッキー、基本はボギーで十分という気持ちで打つようにしています。そのくらい割り切った方が、変な欲が消えて、結果的にグリーン中央や左サイドに運べることが多いです。右池、右ピン、つま先下がりラフ。この組み合わせなら、攻めるべきはピンではなく、安全に外せる場所です。そこを基準に考えられるかどうかが、この一打の成否を分けると思います。

それでは、引き続きアマチュアゴルファー目線で役立つ記事を投稿できればと思っていますので、次回の投稿を楽しみにお待ちください。

もう少しでシングル(ペンネーム)

東京都内在住の40代のサラリーマンゴルファー。2011年にゴルフを始め、現在のJGAハンディキャップは4.5。2020年にはヘッドスピードアップにチャレンジし、42.4m/sからスタートし、61.0m/sまでアップ。2020年からシングルプレーヤーになる過程を記録するために、ブログ「シングルプレーヤーへの道は遠い?」を運営(https://low-handicapper.com/)。