前半で池ポチャのダボも絶えた

1打差の2位からスタートした今平は2、4番でバーディーを先行させながらも5番パー3は池に落としてダブルボギーを叩きます。

それでも6、7番の連続バーディーで取り戻すと、後半は3つボギーを叩きながらも、555ヤードの18番パー5はツーオンに成功させてバーディーフィニッシュ。

「風が舞って、突風とかも吹いて読みにくかったです」と振り返った一日をイーブンで終え、H・T・キムと首位で並んで最終日を迎えることになりました。

今大会の賞金総額は3億円超!

LIVゴルフが支援する今大会の賞金総額は200万ドル(約3億2000万円)。優勝賞金は36万ドル(約5760万円)となっています。

その高額賞金も魅力的ですが、今平が切望しているのは昨年8月に誕生した紗奈ちゃんを優勝して抱っこすることです。

自宅では「お風呂に入れたり、オムツを換えたりしていますよ」と良きパパになっていますが、ひとたび試合が始まると抱っこすらしなくなるそうです。

試合が始まると抱っこもしないプロ意識

その理由を「腕が片方だけ張ったりだとか、感覚が変わっちゃうとかあるので」と説明します。相手は赤ちゃんですから、予期せぬ動き方もします。また“高い、高い”などをして喜べば、つい張り切ってしまうもの。一方で、絶対に落とせない、という緊張感も伴います。

7か月の子供の平均的な体重は7~8キロほどなので、それなりの負荷もかかります。

そのことでプロゴルファーとしての職業に影響を及ぼすわけにはいかないですから、いくら娘が可愛くても、そこはグっと我慢のプロ意識です。

勝てばLIVゴルフへの扉が開く

2026年は8試合行われることが発表されている「インターナショナルシリーズ」は、年間のポイントランキングで2位以内となれば2027年のLIVゴルフの出場資格を得ることができます。

浅地洋佑はこのルートを経て今年のLIVゴルフに参戦しています。

昨年のランキング1位だったスコット・ビンセントも2位の浅地も1勝だったので、勝利は大きなアドバンテージになります。

今平は「あまり深くは意識していないですけど」と言いながらも「(LIVゴルフという)選択肢が増えるのは魅力的」とも言い「優勝しないとそこにはつながって来ないので明日(最終日)は頑張りたいです」と、LIVゴルフへの扉を開くきっかけとなる勝利をめざします。

試合を終えれば抱っこは“解禁” 優勝でかなえば「最高ですね」

最終日をホールアウトすれば、抱っこは“解禁”となります。

それが優勝して、となれば「最高ですね」と、普段はポーカーフェイスの今平も笑みを浮かべながら言いました。

首位タイでこれだけの強いモチベーションがあるとなれば、最終日は優勝候補の大本命だといえそうです。

(取材・文/森伊知郎)