アマチュアの試合でも、打つまでに40秒を超えるとペナルティを科せられることも
ここ数年、プロのツアーではスロープレーに対して厳しいペナルティを設けるようになってきました。
例えば、国内の女子ツアー(JLPGA)では、1ストロークにつき許容時間40秒以内(ティーイングエリアやグリーン上で最初にプレーする場合は50秒以内)とし、最初に許容時間をオーバー(これを「バッドタイム」と呼んでいます)したら警告が与えられます。さらに、同一ラウンドで2度やったら1罰打。3度目は2罰打が科せられ、4回やると失格になってしまいます。
また、注意回数に応じて罰金も科されるようになり、年間累積2回目は10万円、3回目は20万円、4回目以降は50万円となり、5回以上累積した選手には講習会への参加も義務付けられます。
米女子ツアー(LPGA)でもしっかりルール化。規定時間は1ホール毎に選手のストローク数に応じて合計タイムが決まり(1打30秒が目安で、打つ順番によって追加時間が加算される)、1つのホールを終えたときのトータルが1~5秒オーバーの場合は罰金、6~15秒オーバーは1罰打、16秒以上オーバーは2罰打となっています。
男子で厳しいのは、欧州ツアー(DP World)。ショットを打つまでに80秒以上かかったら1回目の違反、2回目は70秒を超えたら「過剰なショット時間」とみなされ2罰打に。スロープレー常習者には罰金も科せられます。
一方、一般的なアマチュア競技では、厳しく時間を計測している大会は少ないようですが、大会によってはペナルティを科せられることがあります。その場合、1回のショットにおける許容時間が40秒以内というのが一般的で、1回目の違反は1罰打、2回目は2罰打、3回目は失格となることがあります。
また、前の組から1ホール以上遅れ、かつ設定された許容時間内にプレーを終えられない場合に、その組全員にペナルティが科されることがあります。
そもそもこのプレー時間について、競技規則にはどのように記されているのかご存じですか?
そのことが記されているのが、「規則5.6b 速やかなプレーのペース」の箇所。そこには、「プレーヤーは前もって次のストロークの準備をして、自分の順番になればすぐにプレーできるようにしておくべきである。プレーヤーがプレーする順番になったときは、障害や気を散らすものがなく、プレーできるようになった後、40秒以内にストロークを行うことを推奨する」と明記されています。
つまり40秒以内にプレーをするのが好ましいということです。
ただし、40秒というのは1つの目安で、「各ショットで40秒を使ってもいい」というわけではありません。なぜなら、ボギーやダボは当たり前というアマチュアゴルファーが、1打ごとに40秒も費やしてしまうと、計算上、推奨されているプレー時間である“ハーフ2時間15分以内”でラウンドするというのは不可能になってしまうからです。
先ほどの競技規則にも、「プレーヤーは通常、推奨されている時間より速くプレーすることができるはずであり、そうするべきである」という文言があります。40秒を超えるというのは言語道断ですが、全員が気持ち良くプレーできるように、できるだけプレー時間を早めるという努力が必要なのです。
文・真鍋雅彦
1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。
ゴルフは、1986年からALBAのライターとして制作に関わり、その後、週刊パーゴルフ、週刊ゴルフダイジェストなどでも執筆。現在はゴルフ雑誌、新聞などで記事を執筆するほか、ゴルフ書籍の制作にも携わっている。









