国内外ですでに4勝の「s259」のEグラインドに注目
2026年のニューモデルとして、すでに発売されている「s259」ウェッジ。国内開幕戦を迎えた男子ツアーでも、プロたちが試合に投入することを決めている。
「s259」はウェット時やラフなど悪条件下において高いスピン性能を発揮することを最大の特徴とするウェッジということだが、ひと足早く開幕を迎えた日本女子ツアーでは「s259」ウェッジの50度(S)、54度(S)、58度(E)を使用して佐久間朱莉が開幕戦を制している。
また、先週開催された米女子ツアー「アラムコ選手権」では「s259」の54度(H)、58度(E)を使用してローレン・コフリンが優勝。同週に日本で開催されたアジアンツアー「インターナショナルシリーズ・ジャパン」ではトラビス・スマイスが同モデルの50度(S)、54度(S)、60度(T)を使用して3月の「ISPS HANDA Japan-Australasia チャンピオンシップ 2026」に続いて、同ツアー2勝目を挙げている。
「s259」にはグラインド(ソール)タイプがS(スタンダード)、W(ワイド)、B(バウンス)、H(ハーフムーン)、T(シン)、E(EYE2)の6種類をラインナップされているが、前述した3選手はみな最もロフトの多いウェッジにEグラインドもしくはTグラインドを選んでいる。
ところで、その2つのうちのひとつ、Eグラインドは選手たちから人気なのだろうか? そこで、ピンのツアー担当である穂積真嗣氏にEグラインドについて話を聞いた。
「Eグラインドは、構えた際の“懐の広さ”が特徴のソール形状です。フェースを開いた際にもヒール側がカットされているのでバウンスが邪魔になりにくく、さまざまなライから対応しやすい設計となっています。バンカーだけでなく、グリーン周りでフェースを開いて使う場面でも操作性を確保しながらバウンスを生かせる点が評価されているのだと思います」(穂積氏)
従来のソールではフェースを開いた際にヒール側のバウンスが引っかかりやすく、状況によっては操作性を損なうケースもあったという。だが、Eグラインドではヒール側が削られていることで、開いても使いやすく、それでいてバウンス効果も維持できるのが特徴なのだとか。「さまざまなライや状況でショットを打ち分ける必要があるツアープロにとって、その対応力の高さはメリットとなります」(穂積氏)
そのEグラインド、日本男子ツアーでは永野竜太郎が使用しているというので、どうしてEグラインドを選んだのかを聞いた。

「s259は構えた時に安心感があるから選びました」(永野)

まず、永野が「s259」を選んだのは、もともと“懐の深い顔”を好んでおり、「s259」はその見た目がフィットしたという。ロフトは55度と60度でどちらもEグラインドだが、55度は元は58度でロフトを調整したのだと言う。
「s259は構えた時の安心感に加えて、試してみたら打った時のフィーリングがちょっと柔らかいというか、とても良い感触だったんです。それに、出球のスピードやスピンの入り方も良い感じだったので、これは使えるなと。ソールのタイプをEグラインドにしたのは、色々なソールを試した中で、一番しっくりきたからです。ただ、もう少し自分好みにしたかったので少しソールを削ってはいますどね」(永野)
永野が過去に使用していたことのある「グライド2.0」のTS(シンソール)とも共通点があり、その点でもEグラインドに違和感なく移行できたと話す。そして、具体的にどんなふうに自分好みにソールを調整したかといえば「全体的に削ってもらってますが、特にヒール側とバックフェース側ですね。バウンスが“感じられるくらい”に調整しました」(永野)とのこと。

他の選手はEグラインドにどのような印象を持つのだろうか。穂積氏によれば「バンカーで使いやすいソール形状なので、まずはその通りの評価をされやすいです。それから、高さを出しやすいと言う選手もいます」と言う。それから、「若い選手に元々は1982年に発売されたEYE2ウェッジのソールなんだよ、とEYE2ウェッジの画像を見せると『うわっ!』という反応ですけどね」という裏話も聞かせてくれた。

ただ、若手選手の間でもEグラインドようなソール形状への関心は高まっており、テスト段階での評価も上々だという。メーカーからの提案によってテストを行うケースが多いものの、使用選手は徐々に増えそうだとのこと。
操作性と寛容性を両立した新しいソールとして注目されるEグラインド。男子ツアー開幕戦では、永野のショートゲームとともに、このEグラインドの実戦での使い方にも注目してみてはどうだろう。
日本男子ツアー国内開幕戦「東建ホームメイトカップ2026」は、いよいよ明日9日(木)に第1ラウンドを迎える。












