「形状・打感・スピン」すべてがイメージ通り

堀川が使用しているのは、ブリヂストン「TOUR B XW-F」の52度と58度。精密なフェースミーリングを特徴とし、2015年の「TOUR LIMITED WEDGE」(通称・無限ウェッジ)の流れをくむモデルだ。

堀川はこのウェッジについて「形状、打感、スピン性能、すべてにおいて最強」と言い切る。
「イメージ通りの球が出る。手で放ったかのような感覚です。スピンもかかるし、飛ばしたい球の強さも全部イメージ通りにいく。正直、これに勝るウェッジはないと思っています」

すでに廃盤となっているが、「復活したらいい」と語るほど信頼は絶対的だ。

“しっとりした打音”と抜けの良さが決め手

堀川が評価するのはスピン性能だけではない。打感や抜けの良さも大きなポイントだという。

「抜け感もいいし、ターフも入りすぎない。音もいいんです。クリアすぎない、しっとりした打音。強い球も打てるし、ふわっとした球も打てる。全部できるのがいい」

フェースに乗る感覚も特徴で、ボールの出球スピードやスピン量がイメージ通りに再現できる点を高く評価する。

また、火曜日にラウンドした際、一緒だった深掘プロから「ウェッジの音いいね! って言われたんですよ。『わかります?』って感じでした(笑)」と、我が子を誉められたかのように笑った。

アマチュアでも分かる“いいウェッジ”の条件

アマチュアはツアープロのように鋭敏にクラブの良し悪しを知覚することは難しい。そうしたアマチュアが、いいウェッジを見分けるとしたらどこをポイントにするといいのだろう。

「僕の場合は打感が柔らかい方がいいんで、まず打感ですね。それから、カーペットの上とか下が薄い場所でウェッジを構えた時に構えやすい顔をしているかどうか。このウェッジなら、いろんなことができそうだな、と感じられるかですね。最後に、振った時のソールの当たり方です。床やマットで打った時に、ソールの後方が当たってからフェースの動きが不安定になるか、安定しているか。これはモノによって全然違いますからね」

好みの打感、構えやすい顔、そして地面にソールを当てた後のヘッドの安定感。自分好みの”良いウェッジ”かどうかは、この3つをポイントに選択するのがいいと話した。

ショートゲームが鍵の開幕戦で武器になるか

堀川は自身のSNSでも「これが無くなったら引退を考えるくらい」と投稿するなど、このウェッジへの信頼は絶対的だ。

東建多度カントリークラブはグリーン周りのバリエーションが豊富で、ショートゲームの精度がスコアに直結するコースとして知られる。また、風が強くなればグリーンを外すシーンも増えることが予想される。そうなれば、フェースを開いたアプローチやスピンコントロールが求められる場面も多く、このウェッジの性能が生きる可能性は高い。

長年使い続ける“最強ウェッジ”を武器に、堀川未来夢が国内開幕戦でどのようなショートゲームを見せるのか。男子ツアーの幕開けとともに、そのプレーに注目が集まる。