AIによって大幅に進化したダマスカスフェースを搭載
女子ツアーでは笠りつ子が「ダマスカスミルド」を手にして3試合目で5年振りの復活優勝を飾った。一方、男子ツアーでも同パターが早々に結果を出しそうだ。その根拠は2つ。そもそも男子プロにはソリッドな打感を求める選手が多いこと。また「トライビーム」と「スクエア2スクエア」の投入により一気にモデル数が増えスイッチしやすくなったことも大きい。実際、「東建ホームメイトカップ」の練習グリーンや練習ラウンドでは「ダマスカスミルド」を試す選手が目立った。

2024年チャレンジ賞金王の山田大晟もそのうちの一人。ジュニアからホワイト・ホットインサートで育ってきた選手だが、ここ最近は“音の出る”ミルドパターを愛用しており当然のように「ダマスカスミルド」もテストした。
「前の『ダマスカス』も音は出ていましたが、『ダマスカスミルド』は音が出るのに手に伝わってくる感じが当時よりやわらかくなりました。ヒールでも当たり負けしないし、当時とは比べものにならないくらい進化していると思います」とかなりの好印象。ちなみに山田の感じた進化はAIによってもたらされたものだ。前作「ホワイトダマスカス」のフェースインサートはダマスカス鋼と樹脂の2層構造だったが、「ダマスカスミルド」のインサートは厚みのあるダマスカス鋼1層となり、それがフルミルドパターのような高音の秘密。さらにAIの計算によるフェース裏面の複雑な肉厚構造がボール初速を安定させてくれると同時にボールに順回転を与えてくれるらしい。

「Ai-ONE」や「Ai-DUAL」よりもフェースインサート裏面の凹凸の高低差が大きい。芯を外したときの初速ロスが小さく、表面に「Ai-DUAL」のような溝がなくても順回転をかけてくれる

山田大晟(SEVEN CH)「やわらかいのに音が出るところはホワイト・ホットとは違うよさです」(山田大晟)
ルーキーからベテランまで虜にする「ダマスカス」の打感
シード4年目の嘉数光倫とルーキーの小林大河も「ダマスカスミルド」のソリッドな打感と高めの打球音を気に入って即決採用した。
「今までのオデッセイは樹脂インサートのイメージですが、やっぱり鉄(ダマスカス鋼は炭素鋼の一種)のインサートのほうが打感が際立っていて気持ちよく打てるし、球の転がりもいいです」(嘉数)
「打感が硬くなって音がするので長い距離のタッチが合わせやすくなりました。音が高いせいかもしれませんが少し初速も出ているように感じます」(小林)
ちなみに小林は「ダマスカスミルド」と従来モデルをグリーンコンディションによって使い分ける考えだ。
「『ダマスカスミルド』は高麗芝のグリーンでしっかり打てるし、今日みたいに風が強いときでも音が聞きとりやすいので距離感に集中できる」(小林)ことが大きなメリットだという。
このほか河本力も「硬めの打感が軟らかいボールとマッチしています」と早々に「ダマスカスミルド」への切り替えを明言。今平周吾や池田勇太、市原弘大らベテラン勢が練習グリーンで熱心にボールを転がす姿も見られた。
Ai-DUALフェースインサートのソフトな打感とは対極の「ダマスカスミルド」登場により選択の幅がさらに広がったオデッセイ。#1パターの地位は今年も揺るぎそうもない。

嘉数光倫(2-ボールブレード)「『2-ボールブレード』は岩田さんとか上井さんとか上手い人が使っているイメージで打感もいいです」

小林大河(2-ボールブレード)「今日初めてバッグに入れましたが、形が『Ai-ONEトライビーム2-ボールブレード』 と同じなのですぐにスイッチできました」

市原弘大(ジェイルバードCS)「カチンという打感が気持ちいいし、ボールにしっかりと食いついてくれます」

安保卓哉(SEVEN DB)早大三羽ガラスの一人でルーキーの安保は#7のダブルベンドをバッグイン。「削り出しらしい硬めの打感が気に入りました」

河本力(#7CH)「硬めの打感が好きです。やわらかいボールでも音が出るのでマッチしていると思います」

池田勇太は数種類の「ダマスカスミルド」を試していたが果たしてエースは見つかったのだろうか?

「東建ホームメイトカップ」で新たにお目見えしたのは「ダマスカスミルドトライビーム」6機種と「スクエア2スクエア」1機種。「トライビーム」のヘッドはツアーで人気の#2、#6、2-ボールブレードの3種類でそれぞれにノーマルネックとセンターネックが用意されていた。
軟鉄鍛造ウェッジ「X-フォージド」 アマチュア向けのウェッジなのにプロが高評価
キャロウェイのツアーレップですら想定していなかったのは「X-フォージドウェッジ」の人気振り。アイアンとのつながりを考えた大きめのフェースといい、ソールがCグラインド1種類に絞られているところといい「X-フォージドウェッジ」はそもそもプロが使うことを前提に企画された製品ではない。ところが一足先に開幕した女子ツアーでは青木香奈子や政田夢乃が「X-フォージドウェッジ」にスイッチ。また、コーンフェリーツアーに参戦中の石川遼も同モデルの60度を投入。そして男子ツアーでもキャロウェイ契約選手のほとんどが「X-フォージドウェッジ」にスイッチしたりテストしたりしているという。プロに評価されているのはポピュラーなS20Cよりも軟らかいS15C素材の球乗りのよさ、「オーパスSPウェッジ」よりも鋭角な溝によるスピン性能、そして日本で企画されたかまえやすい形状など。1ヶ月ほど前から「X-フォージドウェッジ」を使い始めたルーキーの竹原圭吾も「中学生の時からずっとキャロウェイのクラブを使ってきましたが、『X-フォージドウェッジ』は打感も抜けも良くてコントロールしやすいウェッジです」と新しい相棒を高く評価している。

竹原圭吾(Xフォージドウェッジ50、56度)「シュッとした見た目で『Xプロトタイプアイアン』からの流れがいい。打っていて気持ちのいい打感です」























