2019年 全米オープンレポート|ゴルフ哲学者ブライソン・デシャンボー、“最強の武器”と共にメジャー初制覇へ
ゴルフトゥデイ編集部員あいり 初めての全米オープンレポート【その3】
ゴルフ界で、独自の哲学とスイング理論を実践していることから“ゴルフマシーン”、“ゴルフの科学者”など、さまざまなあだ名で呼ばれるブライソン・デシャンボー。
そんなデシャンボーのバンカー練習を見学していた所、なにやら違和感を感じた。バンカーショットを打つデシャンボーの前に、なにやら長方形の機械のようなものが置いてある。さらに、3人の男性がデシャンボーを取り囲んでいる。
はたして、この機械は……!!!?
ハイテク計測器の「GCQuad(ジーシークアッド」ではないか!
なぜ、こんなにも驚いているかといえば。日本でも海外でも、ましてや「GCQuad」のホームページでも、バンカーの中で「GCQuad」を使用するなんていう話、見たことも聞いたこともなかったから。
昨今、ゴルフ界ではデシャンボーのように、ファクト(事実)を重視し、あらゆるデータを分析する傾向にある。
しかし、バンカーで初速や打ち出し角、ヘッドスピードといったデータを取るデシャンボーは、明らかに他と一線を画している。改めて、彼の貪欲なまでの研究姿勢に、驚かされた。
今季は欧州男子の「オメガドバイデザートクラシック」で1勝。世界ランキング9位という成績で迎える全米オープン。他選手が持たぬであろうデータを集めたデシャンボーは、勝利の方程式を導き出すことができるのだろうか。
それと、デシャンボーの試合本番でのバンカーショットにも注目しておこっと。