JAGUAR F-PACE SVR|ゴルフ場の往復の移動手段としてのひとつの理想形

最上級に乗る|極致のクオリティを求めたクルマの味わい vol.01

2020/01/14 ゴルフサプリ編集部



ゴルフ場に乗っていくなら、こんな車がいい。そう思わせてくれる最高のクオリティを備えた“最上級のクルマ”たちをご紹介します。

ジャガー初のパフォーマンスSUVであるFペイス。そのデザインはシンプルさと力強さ、躍動感、エレガントさを兼ね備え、ひと目でジャガーとわかる。ボディの80%にアルミニウムを使用した軽量モノコック車体構造により、50:50に近い重量配分バランスと、敏捷性、洗練さ、効率性を実現している点もジャガーらしい部分だ。

そのFペイスで最も速く、最もパワフルなグレードが「SVR」である。スペシャルモデル、限定コレクターズエディション、そしてハイスペック仕様の車両を提供するスペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)が手がけた、5.0ℓV8スーパーチャージド・ガソリン・エンジンを搭載し、最高出力550PS、最大トルク680Nmを発揮。最高速度283㎞/h、0−100㎞/h加速は4.3秒を誇るハイパフォーマンス・グレードだ。

「ウルトラブルー」という鮮やかなブルーのボディカラーをまとったFペイスSVRは良い意味で過度な威圧感がない。SUVでありながら運転席への乗り降りはスムーズに行える。オフロード性能を最優先にして作られた一部のクロカンSUVのなかには、よじ登るように運転席へと乗り込まなければならないものもあるが、Fペイスは優雅に乗り降りできる。

インテリアもジャガー流。ラグジュアリーでありながら適度なスポーティさも兼ね備えており、言うまでもなく作り込み品質は高い。バケットタイプのレザーシートは身体のホールド性が良く、そこに収まると気持ちが引き締まる。

エンジンスタートボタンを押すと5.0ℓV8エンジンが力強く目覚める。同時に、早起きで覚醒途中の頭が冴えるのを感じる。ゆったりと流しているときの静粛性は高く、乗り心地はラグジュアリーセダンなみに快適だが、ハイウェイへの流入でひとたびアクセルを深く踏み込むと、猛獣が吠えたかと思うような咆哮とともに猛然とダッシュを開始する。そして、ハンドリングは安定感が高く、自然で、車高の高さを感じさせない理想的なもの。また、Meridianサラウンドシステム(プラス24万6000円)の音質は繊細で力強く、臨場感があり、音楽好きにはオススメのオプションだ。

ジャガーFペイスSVRは、高級で、広い荷室を備えるなど使い勝手が良く、とびきりパワフルなSUVである。ゴルフ場の往復の移動手段として、ひとつの理想形を見た思いがする。