ドライバースイングを上達!飛距離10yアップする打ち方・練習方法
解説/小川泰弘プロ
ドライバーの飛距離を今よりもあと10ヤード伸ばしたい。ライバルよりも飛ばして優越感に浸りたい。コンペでドラコン賞を取りたい。ゴルファー誰しもそんな願望を持つが、飛ばそうと思うほど力んで飛距離が落ちてしまうのが現実だ。どうすればすぐに飛ばせるようになるのだろうか。そのコツを小川泰弘プロが教えてくれた。
ドライバーの飛距離アップの3大要素はヘッドスピード、ミート率、打ち出し角です。最近ではトラックマンなどの最新スイング解析器によってボールスピードやクラブパス、スピン量なども大きく関連することが解明されていますが、あまり細かく考えすぎると難しいですから、今の体力やレベルのままで簡単に10ヤード飛距離を伸ばすコツをお教えしましょう。
ボールを遠くに飛ばすには、体の回転エネルギーを上げる必要があります。そこで多くのゴルファーが考えるのは、バックスイングの助走を大きくすること。バックスイングで体を大きく捻転し、トップで飛ばしのパワーを蓄えようとするわけです。
ところがバックスイングの助走を大きくしようとして回転過剰となると、フォロースルーが小さくなりやすいのです。上体を限界まで回した結果、クラブヘッドが大きく垂れてオーバースイングになったり、腰や右ヒザが右側に流れてスエーしたりすると体のバランスが崩れます。
そのままダウンスイングに向かうと上体が突っ込んだり、体重が右足に乗って左半身が早く開いたりしてクラブがスムーズに振り抜けなくなります。
バックスイングを大きくするよりもフォロースルーを大きくすることを意識してスイングしてみてください。バックスイングで捻転をしっかりつくることは大事ですが、トップの両手の高さは右胸と右肩の間くらいの高さで止めて、そこからクラブヘッドで大きな円弧を描くイメージで振り抜きましょう。
コンパクトなトップからクラブを大きく振り抜くには、切り返しで左足を踏み込んでからクラブを振り下ろしていくことが絶対条件です。
トップがコンパクトでもバランスがよければ、大きなフォロースルーで振り抜きやすくてヘッドスピードがアップします。
両手にボールを持ち、目標方向にボールを遠くに放り投げるイメージを持つと、ダイナミックな動きでクラブを振り抜いていく感覚がつかめます。