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「9番アイアンの飛距離×2=ドライバーの飛距離」 コレって本当? 

鹿又芳典の“推しクラブ” こぼれ話 第29回

2024/08/08 ゴルフサプリ編集部

9番アイアン

そういえば、ひと昔前までは「ドライバーの飛距離は9Iの2倍」というセオリーがあったし、その数字を気にしていたことがある。クラブセッティングって、そういう公式に当てはめて組んだ方がいいのだろうか? カリスマフィッターの鹿又さんはこう説く。
写真/ゴルフサプリ編集部

「○I=○Y」というスタンダードがなくなった

ゴルフ界では昔から「9Iの2倍がドライバーの飛距離」という言い方をよくされていました。たとえば、9Iで120Y飛ぶなら、ドライバーは240Y飛ばせるということ。結論から言えば、今は「○Iだから○Y」とか「○Iだからこのくらいのスピン量」という数字が当てはまりません。なので、そういうことは考えなくていいと思います。
今やアイアンのロフト設定がどんどん変わっているし、同じ番手でもロフトの幅が広すぎます。9Iのロフトで言うと、32度と立っているモデルもあれば43度と寝ているモデルもある。しかも、以前にこのコラムでお話ししたように、ヘッドの構造(ブレード、キャビティ、ポケットキャビティ、中空、……etc)によっても、弾道やスピン量は変わってきます。

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あくまで昔の基準であり、目安として言われていただけ

ボールの進化とクラブの進化によって、昔に比べてアイアンもドライバーも飛距離が伸びているのは事実です。一方で、ゴルファーのタイプによって、アイアンやドライバーのスピン量が多い・少ないがあることで、初速が変化して飛距離が変わってくるもの。
実際のところ、ツアープロの飛距離を見ても「9I×2=ドライバー」という数式が当てはまらない選手も多くいるようです。あくまでも過去の参考例であり、目安として言われていただけの言葉なので、気にしなくていいでしょう。

「ヘッドスピード×6」がドライバーの新基準

だとしたら今、ドライバーの飛距離はなにを基準に考えればいいのか? どのくらい飛べばOKなのか? という疑問が浮かぶかもしれません。そういう人はこう考えましょう。「ヘッドスピードの6倍」が、ドライバーで出せる飛距離。ランまで入れたトータルで、ということです。
逆に、ドライバーでそこまで飛距離が出ていない人は、何かしらの“伸びシロ”がまだまだあるんだな、と思ってもらえればいいですね。その飛距離を出すには、どういうギアを使えばいいか、どんな練習をすればいいか、というふうに追求していけば、コースの景色が変わってくるかもしれません。

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鹿又芳典

鹿又芳典
かのまた・よしのり 1968年生まれ。年間試打数2000本超え。全てのクラブに精通するクラフトマン。豊かな知識と評価の的確さで引っ張りだこ。ゴルフショップマジック代表。