町島久晴がレクチャーする90を切るための賢いコースマネジメント・Vol.12
思考をちょっと変えればミスが減る!スコアもまとまる!
丘陵コースや山岳コースに行くと、ティショットの状況は打ち下ろしや打ち上げなど実に様々だ。変化に富んでいてそれなりに楽しめるが、風景に惑わされるとミスショットを招きやすいので注意が必要。「マネジメントも考えないといけませんが、メンタル面でも平静を保つことが重要です」と町島久晴プロはいう。
打ち下ろしのホールは「豪快なドライバーショットが楽しめる」というのが謳い文句になっていて、多くのゴルファーは「飛ばしたい」という心理が先に立ってしまいがちです。打ち下ろしの場合、平らなホールよりもボールの滞空時間が長くなるため、キャリーが伸びるのは確かです。しかしその分だけ風の影響を受けやすいですし、曲がり幅も大きくなりやすいということも頭に入れておかないといけません。
またティーイングエリアとフェアウェイの高低差が大きいほどアドレスの姿勢が変わりやすい点にも注意が必要です。下のほうに見えるフェアウェイに目線を注ぐと自分の気づかないうちに上体が左に傾き、左足体重の構えになりやすいのです。そのままスイングするとクラブヘッドが上から鋭角に入りやすくテンプラが生じやすくなります。フェースがかぶって当たり、左に引っかけてしまうケースもよくあります。
打ち下ろしのホールでもあまり目線を低くしないで、ティーイングエリアと同じ高さに目線を向けましょう。高低差が大きければ遠くに見える山とか雲などを見る感じとなりますが、どんなに打ち下ろしでも平坦なホールと同じ姿勢で構えるのがミス防止の一番の決め手です。飛ばそうとしてボールを叩きにいくとバックスピンがかかりすぎて、曲がり幅が大きくなりやすいですから避けましょう。
プロや上級者たちは打ち下ろしのティショットは滞空時間を短くしてフェアウェイに早めに着弾させることを考えます。ティアップを低くし、コンパクトなスイングで低いライナーを打つのですが、やったことのない人がいきなりそれをやると失敗してしまう可能性大です。景色に惑わされないで、普通に構えて普通にスイングする。飛ばそうと思わなくても勝手にキャリーが伸びる。そう考えて気持ちよくスイングしましょう。