町島久晴がレクチャーする90を切るための賢いコースマネジメント・Vol.16

思考をちょっと変えればミスが減る!スコアもまとまる!

2020/07/09 ゴルフサプリ編集部



強い風が吹いている日のプレーはスコアがまとまりにくい。ボールが風に流されやすく、距離感や方向性の判断が難しくなるためだ。「そこで色々なことをやろうとする人が多いのですが、策を弄しすぎて逆効果となるケースがほとんどです」と町島久晴プロ。では風が強い日はどんなポイントに気を配ればいいのだろうか。

ティーイングエリアに立つと、アゲンストの強い風がまともに吹いてくる。こんなときはプロでも結構イヤなものです。風が強いときに注意したいのは力みです。向かい風に立ち向かおうとしてドライバーを思い切り振り回すと、ボールが予想以上に高く上がってしまいます。ヘッドスピードが速いほどスピンがかかりやすいのです。

じゃどうすればいいかというと、ティアップの高さは普段のままにしておいて、いつもよりちょっとだけゆっくり振りましょう。ゆっくり振るだけで意外に風の影響を受けにくいもの。力のない女性や年輩のゴルファーたちは球があまり高く上がらないため、ボールがそれほど風に流されません。

力のある男性ゴルファーも少しスピードを落とすつもりでスイングすればスピン量が自然に少なくなり、出球も低くなって風の影響を受けにくくなります。ミート率が上がりますし、フェアウェイに落ちてからのランも出やすくなりますからティショットの成功率がアップします。

プロや上級者たちはティアップを低くし、インパクトの打点をコントロールして出球の低い球を打つことがよくありますが、こうした技術を磨く練習を普段からやっていない人がいきなりやるのは逆効果です。ティアップが低いと上から鋭角に打ち込んでしまいやすく、ボールが吹き上がってしまうケースが多いためです。プロや上級者たちはティアップを低くしても、スイングは変えていないのです。