ゴルフ新ルール|サブグリーンのカラーにある球は“あるがまま”で打ってもいい?
ここがわからない!新ルールの後始末 第6回
新ルールではサブグリーンのカラーにボールがあり、スタンスがグリーン上になるケースでは、そのまま打つと2罰打になってしまう。
2019年に大改訂された新ルールの中で、話題として取り上げられる機会が少ないのに、地味に処置ミスを誘発しそうなのが〝サブグリーンのカラーに止まった球〟の扱いだろう。
新ルールでは、サブグリーン=目的外グリーンはジェネラルエリアに属するが、プレー禁止区域となっている。旧ルールにおいても、サブグリーンに止まった球はプレー禁止で、無罰で救済を受けて、グリーン外にドロップしなければならなかった。
一見、新旧の違いはなさそうだが、そこが盲点になりやすい。実は、新ルールではサブグリーン上に〝スタンスがかかるだけ〟でも、プレー禁止となっているのだ。
旧ルールでは、サブグリーン上にスタンスを取ることは許されていた。つまりサブグリーンのカラーや、カラー際のラフに止まった球を、サブグリーン上でアドレスして打つことはできたわけだ。
だが、新ルールではこれはNG。そのまま打ってしまうと、取り消しややり直す必要はないが、2罰打となる。正しい処置は、サブグリーンにスタンスがかからない救済のニヤレストポイントを決め。1クラブレングス内に無罰でドロップすることだ。
この新ルールがゴルファーの意識に定着しにくいと思われるのには、いくつか理由がある。
まず、特に障害を感じないから、救済のドロップをしなければならないとは思わないこと。足場は絶好のサブグリーン面、球のライは刈り込んだカラーとなれば、そのまま打ちたくなるはず。しかもルールの大原則〝あるがまま〟に打つぶんにはお咎めなし、と思ってしまう。