レクサス LS500 F スポーツ|ブレないリズムは明鏡止水の境地

最上級に乗る|極致のクオリティを求めたクルマの味わい vol.6

2020/07/30 ゴルフトゥデイ 編集部



ゴルフ場に乗っていくなら、こんな車がいい。そう思わせてくれる最高のクオリティを備えた“最上級のクルマ”たちをご紹介します。

GOLF TODAY本誌 No.578/110〜111ページより

レクサスといえば、ゴルフファンには松山英樹選手のスポンサーとしてもおなじみだろう。かたや高級車市場で地位を築き、かたや全米ツアーで輝かしい戦績を重ねている。どちらも、日本勢が欧米勢には敵わないと思われた舞台で、押しも押されもせぬ存在となった、まさに各分野の日本代表だ。

そのレクサスの頂点、LSの初代は1989年に誕生。常識を覆す品質で、日本車の評価を一変させた。国内ではトヨタ・セルシオとして不動のブランド性を誇ったが、4代目からはレクサスLSとして展開し、5代目となる現行モデルは2017年に登場した。

今回乗ったのは、V6ターボ+後輪駆動のスポーティグレード。ハイブリッドより60kg軽量で、最高出力は60psほど上回る。さぞや豪快な、と思いきや、走りは快適そのもの。スポーツモードでは伸びやかな加速と引き締まった挙動を示し間違いなく速いが、心地よい領域を外れることはない。路面の感触やエンジン音の変化など、運転に必要な情報は感じ取れるが、室内の平穏は保たれる。

攻めと守りのバランス感覚に優れ、自分のリズムを乱すことがないLS。コースマネジメントに優れた、クレバーなゴルファーにこそふさわしい高級サルーンだ。