ゴルフ練習場では「できることとできないこと」を確認する

北野正之が指南する「練習効率アップ」の心得 VOL.1

2020/08/31 ゴルフサプリ編集部



練習場に通ってマジメに球を打っているのに、なかなかうまくならないと悩むゴルファーは多い。「成果が表われないのは効率のいい練習ができていないからです」と指摘するのはアマチュアレッスンに定評のある北野正之プロ。練習の効率を上げて必ずうまくなる秘訣を教えてもらおう。

最初に練習するときの心構えについてお話したいと思います。メンタルに関係することですが、実は心の状態で練習の効果がかなり変わるんですよ。ほとんどのゴルファーは自分の苦手なところやダメなところを何とか克服しようとするけど、自分にダメ出しばかりしているとストレスが溜まりますし、このパターンではなかなかうまくなれません。

こういう動きは割と得意。でも、こんな動きはちょっと苦手。だとしたら皆さんは苦手な動きの練習ばかりやろうとしますよね。苦手な動きをどうにかできるようになりたいと頑張ってみたところで、その苦手な動きがどういうときに役立つかを理解しないままで取り組んでも意味がありません。ゴルファー個々の考え方や性格にもよると思いますが、自分で課題を見つけて課題を克服しようと頑張るほど、自分に自信が持てなくなるケースが案外多いんです。

「自分はこういう球を打ちたい」とか「こんなスイングを身につけたい」などと明確な目標を持って練習に取り組むのはいいことです。でも、練習で自分のできないことを知るのも大事だと思います。本当は自分のできないことを捨てるのがベストなのですから。 

いろいろとやってみて、「これは自分には合わないな」「自分にはできないな」と思ったら諦めることも必要です。永久に諦めてしまう方法もあれば、「今の段階ではこれはできないからひとまず置いておこう」と保留にしておくのもいい。要は練習で何が大事かというと、今自分ができることとできないことの区分けなんです。