90切りはおろか70台さえ見えてくる!? 寄せワンを取れる人ができている7つのこと
吉本巧のゴルフギア教室 第74回

寄せワンがとれるゴルファーと、とれないゴルファーにはどんな違いがあるのでしょうか? 今回は長年アマチュアゴルファーを見てきて感じた7つのポイントを紹介します。
1 情報収集している
アプローチが寄る人は自分がボールの近くに着く前から情報を集めています。もっと言えば、グリーンを外した時点ですぐさまアプローチモードに切り替わり、ピンまでの距離、アングル、グリーンの傾斜などの情報を収集しはじめます。
これに対し、寄らない人はボールのところに着いてから集めはじめます。やらないよりはマシですが、そのタイミングではボールのライを見る、どう寄せるか考える、クラブセレクト、落とし場所の設定などやることが山積で、とても時間が足りません。そもそも遠目から見ないとわからない情報が抜け落ちているので、寄る確率を上げるにも限度があるのです。
2 ボールの落とし所を決めている
寄る人は、どこにワンバウンドさせれば寄るかわかっているので、必ずボールの落とし場所を決めていますが、寄らない人はピンしか見ていません。前者の場合、スタート地点(ボール)とゴール(カップ)に加え中間地点もイメージします。ダイレクトにカップインさせるわけではないので、落下したボールがどう転がるかイメージすることが不可欠ですが、ピンしか見ない人はこれをしません。結局、適当に打つことになってしまうので寄らなくても当然です。
3 キャリーとランの割合を把握している
これはアプローチでよく使うクラブ、例えばロフト52度、56度といったウェッジでキャリーとランがどれくらいの比率で出るかを把握しているという意味です。寄らない人は方向性より距離感が合わないことが圧倒的に多いですが、それはこの割合を掴んでいないから、とも言えます。
グリーンの速さは毎回違いますが、キャリーとランの割合を把握していればある程度対応できます。遅いグリーンはランが少ないから突っ込まなければいけないし、速いグリーンはランが多くなるので手前にキャリーさせる、といったことができるわけです。わかっていない人は、たまたまタッチが合うグリーンでしか寄りません。そうなるのは自分の中にキャリーとランの基準値がないからです。
4 バックスイングとフォローの大きさが大体同じ
30ヤード以内くらいのアプローチで顕著ですが、寄る人は結果的にバックスイングとフォローの大きさが、ほぼ左右対称になっています。こうなっていると、いつも同じクラブスピードでインパクトできるので距離感が合ってきます。ちなみにアプローチの距離が長くなるに従ってフォローが大きくなります。
一方、寄らない人は双方の大きさがいつもバラバラです。多くはバックスイングが大きくてフォローが小さい。これだとダウンスイングで無理に加速することになりインパクトのスピードが一定になりません。理想は結果的に左右対称になることですが、インパクトスピードを一定にしたければ、左右対称にすることを目標に練習してもいいでしょう。
寄せワンが上手い人は、ひとつのウェッジを集中的に練習している
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