Mr.Pink Pants、エディ・ヴァン・ヘイレン|伝説のギタリストは伝説のゴルファーだった
佐渡充高のテレビでは語れなかったPGAツアー
ゴルフ番組やゴルフ雑誌ではあまり語られることのないトピックを、ゴルフジャーナリストやトーナメント中継の解説者として活躍する佐渡充高が取り上げ、独自の見解とともにお届けします。今回は2020年10月に亡くなった伝説のギタリスト、エディ・ヴァン・ヘイレンとゴルフとの関わりについてのお話。
GOLF TODAY本誌 No.583/115ページより
ロック界の伝説的ギタリスト、エディ・ヴァン・ヘイレン(65歳)が10月6日に逝去。ミュージシャンとして偉大な足跡は言うまでもないが、ゴルフ界でも革新をもたらしたヒーローだった。
94年2月カリフォルニア州開催ボブ・ホープ・クラッシックのプロアマで衝撃的な出来事が起こった。国民的コメディアンで大会ホストのホープ、フォード元大統領、2年前に全米オープン優勝でメジャー初制覇したトム・カイトとエディが同組でプレーしたのだ。
“衝撃”の理由とは当時ゴルフは“オヤジ”のスポーツというイメージが強く多くのロッカーはゴルファーであることを伏せていたからだ。エディのカミングアウトでプレーを見ようと約1万人の雰囲気の違う大ギャラリーが1番ホールのティーイングエリアに集結。豪快ショットを放つと拍手喝采! 打球は240ヤード先のフェアウェイをとらえ、僕はただ者ではないアスリートだと思った。
以降、ニール・ヤングなど意外な著名人ゴルファーが次々にプロアマ戦に出場。A・クーパー、J・ティンバーレーク、K・ロックらへとつながっていった。