もっと飛ばしたいなら、トップの位置を安定させるべし!!
三塚優子がレクチャーする「ドライバーの飛ばしテク」VOL.5 飛ばしのトップ
2011年の日本女子プロなどツアー通算4勝。屈指のロングヒッターとしても知られた三塚優子がドライバーの飛ばしのテクニックを親切レッスン。飛距離が出なくて悩んでいるゴルファーにとって最高のクスリとなること請け合いだ。第5回は飛距離アップが実現するトップの作り方を教えてもらおう。
トップはバックスイングの終点であると同時に、インパクトへと向かう折り返しの地点でもあります。トップのポジションやフォームが安定すればダウンスイングの軌道が整いやすく、スイングの再現性や反復性が向上してミート率がアップします。
逆にトップの位置がバラバラですとダウンスイングの軌道も安定せず、グッドショットもたまに出るけど、ミスショットも生じやすくて、打ってみないとボールがどこに飛んでいくかわからないようなスイングになってしまうんですよ。ミート率を上げて飛距離を伸ばすためにも、トップのポジションの安定を目指してくださいね。
トップはとても大事ですから、バックスイングの動きやトップの形を細かくチェックする人が多いですけど、あまり複雑に考えすぎるとバックスイングでクラブがスムーズに上がりにくくて、かえってトップが安定しにくいのではないでしょうか。
どうやって安定したトップを作るかというと、バックスイングでおヘソをしっかり右側に回して、アゴが左肩の真下に入るまで上体を捻転させればOK。アドレスの前傾姿勢の角度が変わらないように注意し、おヘソを回して自分がクラブを上げやすいポジションへと導いていくようにするといいでしょう。そのくらいシンプルに考えたほうが、トップの位置が一定しやすくなります。
私が一番注意しているのは、トップで左手の親指にクラブをしっかりと乗せること。左手の小指側の3本を緩めないで、左手親指でクラブの重さが感じられるように支え持つのです。それはフィニッシュも一緒です。トップとフィニッシュで左手の親指にクラブが乗るようにスイングするだけで、クラブヘッドの軌道が劇的に安定してきますよ。