フィニッシュは左足だけで立つ感じ! これが決まれば安定して飛ばせる!!
三塚優子がレクチャーする「ドライバーの飛ばしテク」VOL.9
2011年の日本女子プロなどツアー通算4勝。屈指のロングヒッターとしても知られた三塚優子がドライバーの飛ばしのテクニックを親切レッスン。飛距離が出なくて悩んでいるゴルファーにとって最高のクスリとなること請け合いだ。第9回はスイングの終着点であるフィニッシュ。ココにも飛ばしのポイントがあるという。
フィニッシュはゴルフスイングのゴールです。フィニッシュはスイングの結果とよくいわれますが、フィニッシュがキレイに決まったかどうかがショットの結果に表われます。体操の選手はフィニッシュの体勢も採点の対象になると聞きます。クォリティの高い演技ができたらフィニッシュの体勢も決まりますし、演技にミスが生じるとフィニッシュの体勢も崩れやすいそうです。ゴルフのスイングも同じことがいえるんですよ。
ゴルフのうまい人や飛距離が出る人、球が曲がらない人たちはフィニッシュがいつもきれいに決まっています。どんなフィニッシュの体勢が理想かというと、一番はカラダがしっかり回転して体重が左足に乗っていること。左足の上にカラダが乗っていて、左足だけでも立てるような体勢と考えてください。
フォロースルーではクラブヘッドとカラダが引っ張り合うことで、クラブヘッドに大きな遠心力が働きます。クラブヘッドが大きな円弧を描けば、クラブヘッドに引っ張られるようにカラダが回転して、体重が自然に左足に乗ってきます。自分でクラブを振るというよりも、「自分のカラダがクラブに振られる」という感覚です。
ところがフォロースルーが小さい人は、クラブヘッドの遠心力が働きにくいんです。クラブヘッドに引っ張られてカラダが回転する感覚がないから左足に体重が乗らず、フィニッシュでは体重が右足に残ってしまう。「明治の大砲」ってよくいいますが、左足で立てないようなフィニッシュはダメ。フィニッシュに至るまでのカラダの動きや腕の振りが正しくできていなかった証拠ですから。ミート率も上がらないですし、球が大きく曲がる、飛距離が全然出ないという結果となります。
フィニッシュで体重が右足に残ってしまいやすい人は、クラブを振り抜いた後に右足を目標方向に一歩前に踏み出しましょう。カラダをしっかり回して、体重を左足に乗せる感覚をつかんでください。