カラダが柔軟な人は「一軸」、カラダが硬い人は「ニ軸」が飛ばしのカギ

三塚優子がレクチャーする「ドライバーの飛ばしテク」VOL.10

2020/11/22 ゴルフサプリ編集部



2011年の日本女子プロなどツアー通算4勝。屈指のロングヒッターとしても知られた三塚優子がドライバーの飛ばしのテクニックを親切レッスン。飛距離が出なくて悩んでいるゴルファーにとって最高のクスリとなること請け合いだ。第10回は「体重移動を使って飛ばす」ことの正しい考え方を教えてもらった。

ドライバーの飛距離アップには、体重移動が欠かせません。バックスイングでは右足に体重が乗って、ダウンスイング以降は体重が左足に乗ってフィニッシュまでカラダをしっかり回転させるのが基本の動き。スイング中の体重移動はカラダの回転をスムーズにし、腕を速く振ってヘッドスピードを上げるためのパワーの源です。バックスイングで体重が右足に乗らないとパワーが溜まりませんし、ダウンスイング以降で体重が左足に乗らず、ヘッドスピードだって上がりません。

ところで体重移動って、カラダの軸回転と大きく関係しているんですね。飛ばしの軸回転には「一軸」と「ニ軸」があって、それぞれカラダの回転のイメージとか、体重移動の感覚が変わってきます。左右の体重移動をなるべく使わないのが一軸のスイングで、体重移動を積極的に使うのは二軸のスイング。

私の場合は、基本的に一軸のスイングです。バックスイングでは頭をアドレスの位置にキープし、お腹を右に回すイメージで上体を深く捻転します。アドレスでお腹に力を溜めておき、バックスイングでお腹が右側に動けば意識して体重を右足に乗せなくても、カラダの重心が勝手に右足に多く乗ってくるという感覚です。カラダが回転しやすいように右目でボールの右半分を見るように構えて、アドレスの目線をキープしてバックスイングするのも私なりの工夫です。

一軸のスイングはアドレスのカラダの中心軸に対して、お腹を左右に回転するだけのイメージ。フィニッシュではお腹が目標方向を指し、左足だけでも立てるような体勢となります。一軸スイングのいいところは軸の左右のブレがなく、ミート率が上がりやすいこと。私が今でも270ヤード飛ばせるのは体重移動を必要以上に使わず、ミート率を常に重視しているからなんです。私の感覚では体重移動というよりも、自然な重心移動にまかせてスイングするだけ。カラダの柔らかい人はスイング中にカラダを左右に揺さぶらなくてもスムーズに回転できるので、一軸スイングが絶対オススメです。