笹生優花の初優勝を支えたのは、拘りのMIURATC-101アイアン
宮里藍、畑岡奈紗に次いで3人目となる10代での2戦連続優勝を果たすなど、新人としては規格外の活躍を見せている笹生優花。そんな大注目のルーキーが使用するアイアンにフォーカス。
先日の「ゴルフ5レディス」こそ29位タイに終わったが、デビュー戦の「アース・モンダミンカップ」での5位タイを皮切りに、その後の「NEC軽井沢72ゴルフ」「ニトリレディス」では、宮里藍、畑岡奈紗に次いで3人目となる10代での2戦連続優勝を果たすなど、新人としては規格外の活躍を見せている笹生優花。
身長166cm、体重63㎏の恵まれた体格を活かした飛距離だけではなく、アプローチやパターといった小技にも秀でていることは、「ゴルフ5レディス」終了時のSTATSで、パーオン率3位、パーセーブ率1位にも表れている。
その結果を支えているのが、愛用アイアンである三浦技研のTC-101であることは、新聞やWeb等ですでにご存じの人も多いと思うが、そのアイアンが笹生優花の拘りによってチューンされていることはそれほど知られていないのでは?
そもそも三浦技研と笹生優花の関わりは、昨年JLPGAプロテストに合格し今後活躍する上で自分の意のままに球を操れるアイアンを探していた笹生優花の相談者が三浦技研を紹介したことに端を発する。
笹生優花のアイアンに求める要望は「とにかく左へ行かないアイアン」「ロングアイアン(#4 と#5)に安心感が欲しいので大きく見えること」の2つだったという。話し合いの上マッスルバック形状に比べミスショット許容量が高いツアーキャビティのTC-101を選択。スタジオで測定したデータを踏まえ、三浦技研現会長の三浦勝弘がみずから研磨し、笹生TC-101スペシャルモデルが誕生したという。出来上がったクラブで実際に打ってみた笹生優花は「ボールがフェイスに載っている時間が長く感じる」と言い、その打感に納得。もうその後の実戦での投入に迷いは無かったという。
そして、今年5月に同社とクラブ使用契約を締結すると、国内女子ツアー第2戦となる「NEC軽井沢72ゴルフ」にて実戦投入。その結果は先に書いたように優勝というもの。実は三浦技研国内向けブランドである 「MG」シリーズを使用してのレギュラーツアー優勝は国内外男女を通じて初めてのこと。同社としても記念すべき一勝となった。