歩き方のきれいな美尻ゴルファーは、ゴルフが絶対上手くなる!

ゴルフで美BODY|ゴルフピラティス/第5回 体幹を鍛える~お尻編

2020/09/25 ゴルフサプリ編集部



スムーズでバランスいい効率的なスイングを手に入れるには、そのベースとなる身体作りや身体のメンテナンスが重要。そこで、おすすめしたいのが、ゴルフピラティスだ。
ゴルファーのために考案されたゴルフピラティスは、美的スイングの要となる身体作りに効果があることはもちろん、美しい姿勢作りやシェイプアップ効果、ケガの予防にもつながる。

今回は、前回に続いて体幹に注目。お尻の筋肉を強化するエクササイズを紹介する。

最近は、フェアウェイまで乗用カートを乗り入れてプレーできるコースがたくさんあります。これはこれで楽しいのですが、ゴルフは本来、「歩くスポーツ」だということを忘れてはいけません。

機会があったら、全ホールを徒歩でラウンドしてみてください。ちょっとした傾斜、フェアウェイのうねり、足元で咲いている花の美しさ、景色の見え方の変化など、カートの上では気が付かなかったさまざまな発見に出合うことができます。設計者の意図も、よりリアルに感じられるのではないでしょうか。
何より、全長6000~7000ヤードですから、かなりいい運動になります。まさに、「歩くスポーツ」なのです。止まっているボールを打つだけではありません。

プロゴルファーはトーナメントで、ボールのすぐ近くまで乗用カートで移動しているでしょうか? 違いますよね。
何か考えたり、キャディと話したりしながら18ホールを歩いています。背筋と脚がちゃんと伸びた格好のいい歩き方で颯爽と、です。
なぜ格好よく見えるかというと、背筋がピンと伸びているだけでなく、お尻を使って歩いているから。お尻の筋肉がちゃんと使えていると見た目も美しく、効率よく歩くことができます。

お尻には、さまざまな筋肉があります。最も大きいのが、表層にある「大臀筋(だいでんきん)」。大殿筋の奥にあるのが、「中臀筋(ちゅうでんきん)」と「小臀筋(しょうでんきん)」。さらに、股関節の動きをコントロールする「梨状筋(りじょうきん)」などがあります。
大殿筋は身体の中で2番目に大きい筋肉で(1番は太ももの前にある大腿四頭筋)、大きな力を生み出すことができます。

皆さんご存じの通り、スイングにおいてお尻の筋肉は非常に重要です。本連載第2回目で、お尻まわりの柔軟性をチェックする方法を紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

お尻の筋肉が硬くなって正しく使えない人は、アドレスできれいな前傾姿勢を取ることができません、股関節の動きも悪くなるため、スムーズなボディターンや体重移動も困難になります。飛ばしのパワーも出ません。
効率のいい歩き方ができないので疲れやすく、腰痛にもつながります。歩く姿が残念なばかりか、お尻が垂れて立ち姿まで美しくなくなってしまうのです。

お尻の筋肉が正しく使えるようになると、これらとは逆のことが起こるといっていいでしょう。スイングが改善され、飛距離が伸び、歩き方がきれいで効率のよいものに変わるのです。ヒップアップにもつながります。

そこで今回は、お尻の筋肉を鍛えるための2つのエクササイズを紹介します。特に、長時間のデスクワークなどでお尻の筋肉が硬くなっている人は、ぜひ継続して行ってください。お尻を使う感覚を、頭と身体に覚え込ませるのです。

これらのエクササイズに加え、コースでもできるだけ歩くようにしましょう。

歩くことでお尻など下半身が鍛えられるばかりか、スイングのリズムやプレーのリズムをつくることにも有効です。
歩き方が上手になると、ゴルフはどんどん上手になります。つまり、歩き方が悪い人は、ゴルフが上達しないのです。猫背でちょこちょこと歩いているプロは、いませんよね。

後半のスタミナ切れに備えてもっと身体を鍛えなくてはとか、バナナなどでエネルギー補給をしようとか、18ホールを総合的に考える力も養っていけるでしょう。

コースはゴミゴミした街中と違い、豊かな自然に囲まれていて開放感があります。コンクリートではなく、芝の上を踏む感覚も心地いい。
まさに、いいこと尽くしなのです。