グリーンのライン読みは『水の流れ』をイメージ! ポイントは芝目よりも傾斜にあり!

2023/12/25 ゴルフトゥデイ 編集部



90切りが目標だけど、80台のスコアがなかなか出せない。
そんな人たちはパット数が減らないのも原因の一つだろう。
そこでライン読みの要素でもある「芝目」にどう対応すればいいかを解説。
また上がり3ホールをうまく乗り切るためも思考法もレクチャーする。

ゴルフトゥデイ本誌583号/106〜107ページより

パットに関しては傾斜の読み以外に、芝目を読むことも大事という話を聞いたことがあるでしょう。ベント芝のグリーンは昔のコウライ芝のグリーンほど芝目がきつくないので本来はあまり意識しなくていいのですが、芝目も考えてラインのイメージ作りをしている人が案外多いですね。実はこの私もそうでした。

たとえばプライベートで山梨県の富士桜CCでラウンドしたとき、「キャディさん、富士山はどっちでしたっけ?」と訪ねたら、「富士山はこっちだけど、このグリーンの傾斜はこうですよ」とキャディさんは言うのです。高い場所から低い場所に向かって芝目が向くといわれるから、私は富士山の位置を気にしていたのですが、芝目よりも傾斜が大事というわけです。

昨年まで私がキャディをしていた片岡大育プロは高知県のKochi黒潮CCで育った人で、海の近くのコースなのですから、「ココは順目で、ココは逆目」なんて話をするのですが、片岡プロは「いや、それは目の錯覚で、クラブハウスが一番高いところにあるから、ハウスから海に向かって、そこでグリーンがこう造られている。芝目が順目というよりもグリーンの傾斜がそうなっているんだよ」と言い聞かせてくれたことがあります。

山を背にして順目、海に向かって順目というけれど、「それでは、このグリーンの芝目はどうなの?」と難しく考えるよりも、グリーンの一番高いところを見つけて傾斜をよく観察することが重要なのですね。

傾斜がわかりにくい場合は、グリーン上に水を撒いたら水がどう流れるかを想像するといいでしょう。グリーン上にコブとかマウンドがあって傾斜がすごく複雑でも、水の流れをイメージすればラインが読みやすくなります。芝目で迷うのをやめるだけで、あなたもパット数をけっこう減らせるかもしれませんよ。